9月が終わりますね、七子です。
夏の疲れがでたのか、しばらくなにもやる気が起きずでした。あ、でも元気でしたよ。
涼しくなってきて、ようやく動こう!という気力が湧いてきました。
さてさて、復活の話題を……
何にしようかな?
と、いうわけで、今わが家を掻き乱す、
「カマキリ」のお話です。
出会い
公園からの帰り道、きゅうに立ち止まった息子。
しばらくじっとして、
「あ、いまボクを見てるな!」
たしかに。
左をむいたカマキリが三角形の顔をこちらにむけています。
息子とカマキリが対峙。
びびりの息子はカマキリに触れません、だって強靭なカマで殺られてしまうかもしれないから(と思っている。)
私だってムリです、、虫怖いですもん。
そんな二人がギャーギャーしながら、なんとか捕獲。
そこから彼のカマキリライフが始まりました!
(母はぜんぜん嬉しくない)
たった一匹のカマキリですが、息子にも母にもおおきな驚きや発見をもたらしてくれました。
ここからは、息子の言動と母のつっこみの記録でご紹介します。
飼育する、ということ
ポトンと入れられたまま、隠れる草も枝もない虫かご。
それではストレスが溜まるだろうと、何か入れたら?と提案すると、
虫の図鑑や本をよんでいる息子は知識だけは知っています。
・カマキリは生きたエサしか食べない
なので、バッタなどを捕まえてこないとダメなんだ!と力説。
母:なら、すぐ取ってこいよっ!
知識を得ること、体験すること
生命のふしぎ1
カマキリのお腹には「ハリガネムシ」が寄生することがある、と学校で友だちに教えてもらったそう。
おしりを水につけて実験するとホントに出てきたっ!
キモ~~!
と言ってました。
母:えぇ~!こんな歳になって初めて知りました。
「お母さんは ぜったい見ないほうがいいよ」
って。話を聞いただけで鳥肌が……。
でも、どういうことか気になって調べたら、驚きのニュースを見つけました。
寄生虫ハリガネムシがカマキリを操作、驚きの謎の一端を解明 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
なんと今年2021年6月に出ていたのです。
そして見たくなかったハリガネムシも見えちゃった、、。
生命のふしぎ2
息子が登校するとき<横になっていた>カマキリが帰ってきてからも全くおなじ体勢でした。
わたしが朝みたときからも動かないので死んだと思っていました。
ですが、生きている!と言い張る息子。
日が暮れて暗くなるとカサカサと動く音が聞こえて、やっぱり生きていた!
微動だにせず、ってことでしょうか?
そういえば、カマキリ先生(NHK Eテレ「昆虫すごいぜ」出演の香川照之さん)が熱く語っていました。
「交尾のタイミングをねらったオスが4時間ずっと同じ姿勢のままだった」と言っていたのを思い出しました。
別れのとき
で、このとき、カマキリを公園に返したら?と言ったんです。
(生きていても弱っていそうなのでもう逃した方がいいと)
エサもあまり取ってこないし隠れるための草も変えない、お世話をしないのが可哀想だと。
母のきつい言葉に、しぶしぶ動き出すと……
「カマキリ、ボケちゃうんだよ~~」
と息子がぼやき。
別れる前に記念撮影しようとしたら、傷まるけの虫かごとピントがあわないカメラに写ったのは、ひろがる緑の藻のよう、、。
そうこうして、ひとりで任務を遂行し、公園から帰ってくると眉を八の字に曲げて……
「カマキリ お別れが
かなしすぎて……
置いてこれなかった、、」と。
じんわり滲みそうな目を見たら、もう一回行ってこい!とは言えず。
親は子どもの涙に弱いんです。
母:そのまま戻ってくるなら、エサ入れるなり葉っぱ変えるなりしてくればいいのに~。
また空っぽかいな、、。
『吾輩は カマキリ である。
名前はまだない。』
カマキリがそう言っているような気がしました。
名前はなくとも、なにかが通じ合ったのでしょうか。
虫とはいえ、自分の愛情かけたものは愛おしい、そういう気持ちを持ってくれたのは嬉しいことです。
でも、命があるものは責任もってお世話してほしい、そうも思います。
さいごに 〜母として〜
この歳で、いまさらカマキリの生態についてもたくさん知りました。
「カマキリのエサ」で検索したら小3の子の研究がでてきて、これまたビックリ!?
息子と同じ年齢の子で、ここまで調べることができる子どももいるんですね、、。
文部科学大臣賞!すごっ!
(付き合うお母さんはたいへんだろうな、、)
子どものころ平気で虫にも触れた時期があったのに、いつのまにか怖れるようになりました。
それは私だけでなく、旦那もそうらしいです。
なぜそうなってしまうのでしょうね?
子どもの興味を捨てていくのが、大人になるってこと?
いま、息子といっしょに子どものころを追体験しているように思えます。
子育てって親にもいろんな経験をさせてくれます。
でも、もう虫はいいよ、、。