発達障害(高機能自閉症)と診断された2013年生まれの息子との日々を綴っています。
息子のお友だちに新しい仲間が加わっています。
ぬいぐるみの「あおむしくん」です。
息子がこの子を可愛がる姿を見ていると、ちょっとだけ切なくなるのです。
と、いうのも……。
我が家にやってきた、あおむしくん
あおむしくんは習い事のイベントでのプレゼントでした。一人にひとつ好きなぬいぐるみが貰えました。周りの子がネコちゃん、クマちゃん、恐竜などと可愛い子を選ぶなか、息子はあおむしくんを……。
それを見た他のママさんが、
「えーー?!これがいいの?私、虫はまったくダメでぬいぐるみも絵本もムリー。」
と。私も正直ニガテです。息子にも何度か他のを勧めましたがコレ!と抱きしめて家に帰りました。(外国製でアニメチックではないので私もちょっと怯みます……。)
↓ 息子のおともだち。ニガテな方ごめんなさい (>_<)
息子は絵本の「はらぺこあおむし」が好きで、きっとぬいぐるみと絵本が結びついたんでしょう。
毎晩いっしょに寝ています。横になって、しまじろうとあおむしくんを抱きしめながら呟きます。
「あおむしくんは ちょう になる?」
「そうねー。あおむしくんもご飯をいーっぱい食べて、大きくなって、さなぎになって、きっとキレイな蝶になるかもね。」
と絵本のお話にかぶせて私は返事をしました。
「やだー。ずっと しょうと いっしょがいいー!」
すごく好きなんでしょうね。好きだからずっと一緒にいたいと。
- 作者: エリック=カール,もりひさし
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2010/08/23
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なんでもないひと言だったけれど
そんな姿を見ていると、ふと思い出してしまいます。あの時のママさんの言葉を。
こんなに大好きだけれど、それを理解できない人もいる。
それは仕方ないことだけれどその発言で傷つく人もいる。
その人は悪意があった訳ではなく、自分の好みを言っただけです。こういうことはコミュニケーションをとる中で大なり小なり起こることです。その人を怒る気持ちも全くありません。
何故こんなに胸にくすぶり続けるのか……?
それはあおむしくんに息子を重ねて見ているから、と気がつきました。
あおむしくんの容姿を美しいと思う人は少なく、その一見で嫌われてしまうのです。
息子には自閉症という発達障害があり、一般の方からすると理解できない行動や特性があったりします。そういったことに偏見を持つ人もいます。
現在の日本では、軽度の発達障害の方の場合はそれを表に出さずに社会に紛れていこうとする人も多いです。
打ち明けた後の周りの変化、偏見、無理解を思えば、なんとか適応できるならギリギリまで言わずにがんばろうと思うのです。
あおむしくんも成長している
あおむしくんとずっと一緒にいたい
そう言った息子。
ずっと今の子どものままいられたら、周りの偏見も気にせず、ありのままの自分を出していられるんだろうけどね。どんなことがあっても私があなたを守るから。
でもどんどん成長して、いつか周囲と自分の違いに気がつく時がくるし、親の手の中の留めてはおけないし。
やがて蝶になるあおむしくん、美しい羽をひろげて飛び立つ日がきます。
息子はどんな変化を遂げるのでしょう。
世の中に発達障害者が羽ばたくために
最近では「発達障害」について取り上げられることが増えてきました。
NHKでも5月から一年をかけて特集が組まれています。↓
↑ 本日5/21 夜9:00〜生放送!NHK 総合テレビ(上記の発達障害プロジェクトより)
発達障害は特性も症状もさまざまで、私も息子に診断がつくまでよく知りませんでした。
知らない人からすると「怠けているの?ワガママなの?」と思えて、分かっている親ですらウンザリすることもあります。
なんでもかんでも配慮しろー!なんて言いません。そういう人たちもいるのね、とスルーしていただけるだけでもいいんです。
「小中学生の15人に1人は発達障害」と言われているそうです。
あなたの周りにも胸に潜めている方がいるかもしれません。ほんの少し優しい気持ちで見てもらえたらみんなが生きやすい社会になると思います。
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