発達障害(高機能自閉症)と診断された2013年生まれの息子との日々を綴っています。
今回はちょっとしたキッカケから、いじめが始めることになるかも?というお話です。(年少の冬ごろに起こった出来事を振り返ってのお話です。)
園でのお話に違和感が?
息子がおやつをパクパク食べながら楽しげに幼稚園でのお話をしてくれました。(*名称は仮名です。)
「きょうねー、ケンくん ないちゃったの。おんなのこ みたいねー。◯◯が ケン子ちゃん ってよんだのー。笑。
みんなね、ケン子ちゃんーっていったの。笑。そしたら、ケンくんもわらってて おこったのー。」
(訳)
"ケン君が泣いちゃった。ずっと泣いているので女の子みたいね。それで◯◯が「ケン子ちゃん」って呼んだ。そしたら、みんな面白がって「ケン子ちゃんー」って言ってたら、ケン君も最初は笑ってたけれど怒り出した。"
実はこのお話、二日続いたのです。
翌日のおやつでも息子は私にケン子ちゃんと呼んだ話をしたのです。
最初は"面白い話"として私もニコニコして聞きました。
二日目、もっと詳しく様子を聞き出すと、ケン君はあまり笑っておらず怒っていたようです。でも息子は私に初日と変わらず笑顔で話をしてきました。おやつを食べながら何度もケン子ちゃーん!と言っては笑っていました。ここで私は違和感を感じたのです。
「からかう」のと「いじめ」の境界線
「相手が嫌がっているのに、それをまだ続ける」これは良いことではありません。
大人は相手の表情や態度、言葉などから、相手の気分を害していることを察知してその言動を止めたり変えたりします。
まだ年少の子どもにはそこまでの対応ができるはずもありません。
でも、それをそのままにしておくことは危険だと思うのです。
"(愛のある)からかい"は友だち同士お互いが楽しんでいることが前提です。そこに少しでも相手がイヤだなと思ったら、それは"からかい"から"イヤがらせ"に変わります。
相手が真剣に怒って「イヤだ。止めてよ。」と言ったら、そこでストップです。
ストップできなければ、やる側は慣れっこになりどんどんエスカレートしていく危険があります。そうなれば"いじめ"になってしまうのです。
相手がイヤ!と思ったところから"いじめ"が始まる。
子どもは未熟で集団生活の中で前述のことを自然と身につけていきます。自分と友だちとの関係の中で、自分が痛い・悔しい思いもしつつ成長していきます。時に先生や親など大人が諭して、人間関係について学んでいきます。
発達障害児は 慎重に 丁寧に 教えていく必要がある
ここで発達障害児の問題が出てきます。
発達障害の中でも自閉スペクトラム症は、他者とのコミュニケーションが苦手なことが多く、他人の感情を感じ取るのが難しかったりします。
息子の場合も「ケン君が怒った=「ケン子ちゃん」という言葉で気分を害した」が分からないのです。
(*まだ年少なので他のお子さんたちもそこまで気遣いできる年齢ではありません。)
これが小学校高学年にもなれば「アイツは空気が読めない…」と嫌煙されるかもしれません。
なので幼いうちから親が積極的に教えていく必要があると思います。
「お友だちが『イヤー。やめて。』って言ったら、みんなが笑っててもストップだよ。」
今の息子に"あなたの言葉で相手がイヤな気持ちに変わったんだよ"と説明しても理解できないだろうと思います。それならばルール化して危険は回避したい、そう思いました。
検索しているとこんな記事がありました。↓ 発達障害児にはもっと丁寧な諭しが必要だと思います。
allabout.co.jp
さいごに
その後お友だちを「〇〇子ちゃん」と呼ぶのは聞いたことがありません。今は年中になりましたが、この一件は私の中に深く考えさせられる出来事でした。
息子は大人しい性格で"いじめられる側"だと思っていました。しかし人の気持ちに気がつきにくいという特性から本人に悪意が無いまま"いじめる側"にもなるということに気がつきました。
まずは『お友だちがイヤと言う → ストップ』というルールならば年少の子どもでも覚えられるはず。
我が子がいじめっ子にならないため、それは我が子を守ることでもあると思います。
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