雨上がりには虹が見えるよ ー軽度自閉っ子くんとの歩みー

発達障害 軽度の息子(小3)との日々を綴ります。こだわり特性など上手くやっていきたいな

いつから褒められなくなったんだろう ー親の声かけで子どもが変わるー

このお正月はしょうの胃腸炎のため自宅でのんびり過ごしました。

サンタさんから貰ったLEGOブロックをしたり、工作したり絵を描いたりして楽しく過ごせたようでした。

 

私が朝の家事をしている間、静かだなぁと思っていると「はらぺこあおむし」のぬり絵をしていました。

このとき塗った絵を見ると、リンゴは赤色で、軸は黒色で塗っていたのです。
「自分の目で見えた色を塗る」というのは当たり前に感じますがスゴイことなんです。

はらぺこあおむし エリック=カール作

はらぺこあおむし エリック=カール作

 

 

◼︎絵を描く行程

 1. 見た物が何であるか、把握する。(リンゴと認識する)
 2. 頭の中でリンゴのイメージを浮かべる。(リンゴの形や色など)
 3. そのイメージを紙に描く、塗る。(思い浮かべたイメージを表現する)

単に絵を描く塗るといった行為ですが、意外にいくつもの行程があるのです。


息子は以前まで自分の好きな色一本で塗りつぶしていました。
今日はリンゴだけではなく、イチゴは赤色と緑色で、ミカンはオレンジ色で塗っていました。
上記の行程の3までができるようになったのです。


そして、よく見ると、、

机の上に、はらぺこあおむしの絵本を開いて見ていました!!
自分で本を持ってきて、お手本を見ながら描くということをしていたのです。

(……あおむしのぬり絵は、いつもどおりの一色塗りつぶしになっていますが。)

 

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親が知らない間に、子どもは成長していきますね。
すごい、すごい〜!と褒めると嬉しそうに解説していました。

しょうに「上手だね〜!」と声をかけるたび、いつも思うことがあります。

 

 

『いつから褒められなくなるんだろう?』

 

お世辞にもぜんぜん上手とは言えない息子の絵。
2,3歳の子どもの作品のレベルならばそれほど気にすることもないかと思います。

この頃は何をするにも、誰からも「◯◯ちゃん、上手ね〜!」と褒めてもらえます。
積み木を重ねた、お絵かきできた、ひらがなを読めた、なんでもすごいすごいと褒めてもらえます。子どもも喜んでもっとやるようになったりします。

 

 

これが小学校に入ると状況が変わっていきます。

勉強となるとテストなど点数で評価されます
結果が数字で顕著に表れるので、親もついつい小言が出てしまいます。


発達障害のある子どもは不器用だったり覚えることが苦手だったりするので、定型児が通う学校の評価を基準にされると、良い結果や成績にならないことも多いです。
それを見て親が叱責するのは、子どもにとってはとても辛く嫌な気持ちしか残りません。


子どもからすれば……

a.一生懸命やったテスト、50点。お母さんは怒ってる……。

b.漢字の書き取り、毎日1ページやっても覚えられない。

c.自転車の練習、何回やっても転んじゃう。たくさんケガしたけど乗れないな。

 

ーー怒られてばっかりでイヤだな。

ーー楽しくないや。

 

こんな気持ちがいっぱいで嫌気がさしますよね。

 

 

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親の声かけひとつで、子どもはやる気を出したり自信を取り戻したりできます


上記なら、例えばこんな声かけをしたら……

a.ここ惜しかったね。がんばって勉強してたよね。

b.1ページも書いたんだね。一生懸命やってるね。

c.自転車むずかしいよね。ケガしても泣かずに続けてて偉いよ!

 

子どもは(もしかしたら)やる気を取り戻してくれるかもしれません。
(押し付けがましい言い方では子どもは察知します。)

がんばってもできない子もいる、それでも、その子なりのがんばりを認めてあげる、親がちゃんと知っているよ、と伝えることが子どもの次へ進むための活力になります。 

 

a.の例でいくと

《 NG例 》
この点数は何?!もっと勉強しなさい!漢字を間違えるからこんな点数なのよ。


《 良い例 》
ここ惜しかったね。がんばって勉強してたよね。この漢字を書けたら◯だったね。次は正しく書けよう練習しておくといいんじゃない?

 

誰だって何か言われるなら後の方がいいですよね。NG例を言われて気分が良い人はなかなかいないと思います。良い例の方なら聞く耳も持てます。

 


私はこのように努力を褒めたあとで、次へのアドバイスを付け加えています
言い方も「〜してみたら?」「〜するといいと(お母さんは)思うよ」と本人が自分で行動できるようにしています。しなくても強制はしません。

そうすることで、やらされてる感がなくなり息子がかんしゃくを起こすのを減らすことができたように思っています。

 

 


褒められると嬉しいですよね。
自然と顔がニコニコしますよね。

 

 

今のしょうを見ていると、幸せだろうな〜と心の底から思います。

 


誰とも比べられない

 

自分で 自分を周りと比較しない

 

『劣等感』なんて言葉が存在しない

 


楽しいことを 楽しく できる

 


人生でこんな幸せな時間、貴重な時間

 

 

 

存分に楽しんでほしいし、できるだけ長くそうあってほしいです。

 

 

 

それを保てるのも親の声かけ次第ではないでしょうか。

 

 

 

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