雨上がりには虹が見えるよ ー自閉症のしょうとの歩みー

高機能自閉症の息子しょう(2013年生)との日々を綴ります。家でできる療育をしながら楽しく、ときに悩ましく毎日を過ごしています。

中秋の名月を 母子で 愛でる

ようちえんバスを降りるなり、息子が大きな声で言いました。
「おかーさん、きょうは おちゅきさま みるんだよー。」
先生に『中秋の名月』を教えてもらったようです。
「でねー、おだんご たべるんだよー。ある?お・だ・ん・ご!?」
この口ぶり、お団子がメインになっている予感がします。

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去年は見逃してしまったしお団子も売り切れで買えませんでした。今年はリベンジ。

このところ運動会の練習で疲れてあっというまに眠りに落ちてしまうので、お月見はベランダで。
準備に出ると涼しい空気がたたずんでいました。ピクニック用の折りたたみ椅子とテーブル代わりの段ボールを並べて。

白いお団子と温かい麦茶をトレーで持ってきました。
暗くなったベランダにセットされたお月見コーナーに、息子はニコニコです。ワクワクできょうの眠気は飛んでいってしまったようです。

 

月はひっそり建物のかげから顔を見せていました。
物干し竿の間から白い光が差しこんできます。
いつのまにやら月がこんな高く、澄んでみえるようになったのですね。

 

去年、月をながめたあの日から、もう一年。
あのころの息子はまだまだ幼くてなんでも私がしてあげることばかりでした。お話しも拙くて、会話というより好きなことを言って、私の話がわかっているのか頭にハテナが浮かんだものです。

 

こうして並んで月をみてお団子を食べて体はひんやりしてきましたが、心はぽかぽかあったかです。私は母冥利につきるなぁと思いにふけりながら、温かいお茶をすすりました。

「うわー、おつきさま きれーだね。
 おだんご おいしいね。かえて よかったね。
 ほらー!みて、おかーさん。おつさまの おかおが みえるね。
 とおくからじゃないと みえないんだよ。笑ってるねー。」

お月様のなかに見えるクレーターは兎ではなく、お顔に見えたようです。自分で考えた理由も話すようになりました。
数をかぞえるのが楽しくてしかたなくて、食べたお団子もかぞえていました。
「しょう 4コたべたよー。おとうさんは 5コ。
あれー?おかーさん 3コ? いちばん すくないねー。」


「あー、ちょっと まってて。」
そう言って部屋に入ってしまいました。
ゴソゴソと取り出して、手に持って戻ってきました。
生まれて初めてもらったトロフィーです!
きょう歯医者さんに行って、2年間ムシ歯ゼロで表彰してもらったんです。
「おつきさまに みせて あげよーかなーとおもって。」
よほど嬉しかったんでしょうね。トロフィーを持った手をかざし、お月様にもよーく見えたことでしょう。
月明かりが当たるたびに、トロフィーは輝いて、とても立派に見えました。

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横に座った息子を抱き寄せて、だぁいすきだよ、と伝えました。
うん、と頷いてもういちど月を見上げました。


良いお月見ができました。
お風呂に行くときに息子はトロフィーを洗面所まで持ってきました。嬉しいものは洗面所まで持ってくるし、お布団の前に置いて寝るのです。
トロフィーを持って歩きながら言いました。
「おつきさまも よろこんでたねー。」
ほんとだね、しょうもお月様みたいなお顔になってたよ。

 

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