雨上がりには虹が見えるよ ー自閉症のしょうとの歩みー

高機能自閉症の息子しょう(2013年生)との日々を綴ります。家でできる療育をしながら楽しく、ときに悩ましく毎日を過ごしています。

原風景

しばらく続いた秋雨がようやく止んで、うっすら陽の光が差し込みました。

今日は用事で家族でお出かけ、小ドライブです。

 

しょうは車が走り出してすぐに、あれ、あれー、と何かに気がつきました。

ながいよ、あれ みてー とせがまれて、窓を覗き込むと、

空に飛行機雲がかかっていました。車の窓枠を超えて、すーっと伸びる白い線。しかも3本目を描きながら点となって光る飛行機が飛んでいました。

 

 

街並みをかなり走っていくと、ふっと景色が切れ、みずいろときみどり色が一面に広がりました。

今度は稲田の中を抜けていきます。

見渡せる向こうの方までずっと稲田で、走っても走っても続いています。そしてその上には、高い空がどこまでも広がっています。

 

穏やかだなぁ

 

空が広い、これだけでこんなに心がホッとする。

これは地元を離れて初めて気がついたことでした。私の地元は田舎で高層の建物は繁華街くらい。景色を遮るようなものはほとんどありませんでした。

今の住まいは坂が多い地域でアップダウンが多く、空の面積が狭いのです。

私は住んでいてもどこか息苦しさを感じていました。

実家に帰ってホッとするのは、故郷だからだけではなかったのです。

 

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車が走っていたこの辺りは平野が広がっており、走っても走っても平坦なのです。

こんなに美しい景色は、息子に見ておいて欲しい。

そう思って、声をかけました。

「しょう、あれ見て。田んぼだよ、た・ん・ぼ。」

「たんぼ? たんぼってなに?」

「お米を作るところだよ。ほら、稲がいっぱい。

 今、きみどりの稲が金色になったら、お米が取れるんだよ。」

「おこめー!」

ごはんが好きなしょうは少し興奮気味に言いました。この話だけでは理解するのは難しいでしょうから、収穫前の稲の穂を見せてあげらたらいいな、と思いながら笑っていました。

 

 

帰りの空にはうろこ雲。

これも教えてみました。大好きなくうくうの絵本にもいろんな雲の絵が出てきます。

去年も語りかけたけれど覚えていないよね? 

でもこうやって、彼の中で原風景が作られていけばいい。

秋の空気と共に実りがやってくること、だんだん知って欲しい。

母の思いは次々に浮かんで、天高く広がって流れていくのでした。

 

 

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