息子は言葉が遅く、1語が出始めたのは2歳半になってからでした。
当時かよっていた療育の言語聴覚士の勉強会で学んだことを意識して声かけをしていました。
これが効果があったのか?、結果として3歳をむかえるころには2,3語文や助詞(は、が、など)もすこし出るようになっていました。
まさに「言葉の爆発期」の到来でした。
私は自己流でアレンジも加えながらおこなっていました。
言葉のシャワーを浴びせるため、私は独り言を大声で言ったり。歌ってみたり。
今回は勉強会で教わったポイントを挙げてみたいと思います。
言葉を引き出す子どもとの関わり方(その1)です。
1. お子さんの行動をそのままマネしてみましょう
そもそも言葉とは人とのコミュニケーション手段ですから、誰かに自分の思いを伝えたいというところからスタートします。
自閉症のある特徴で、視線が合わない、人に興味がない、といったことが挙げられます。これでは言葉を使おうという意思は出てきません。
そういった子どもの場合は、まず他の人に興味を持たせることが大事です。
でも、いきなり目の前に顔を寄せられるだけで怯えてしまう子もいます。(目を見るのが怖い子もいます。)
まずは「人に注目させる」ことから始めます。
子どもが歩けば、同じように歩く。ボールを転がせば、ボールを転がす。
そのままマネをするのが重要です!
自分と同じことしてるぞ? あれれ?
と思わせれば取っ掛かりはつかめました! さいしょは警戒心たっぷりだった子にもそれをずっとくり返しているうちに、なんだか面白いぞ〜!?と興味が出てきます。
人に関心が無くても「自分と同じこと」で意識が向きやすいのだそうです。ですから、そのままが大事なのですね。
しかし、ただマネだけを繰り返していてはいけません。
飽きてしまうのです。
そこで、フェイントをかけます。
さっきまで同じように自分の真似をしてた人が、ピタリと動きを止めます。
おやっ? 動かないぞっ?!
そうしてさらに注目させるのです。少し止まって、マネが始まる、こんどは違う動きをする、またマネる。
たまに起こるフェイントが楽しくなってきます。(わざと驚いたりツンとしたり、笑ったり、楽しげにやって下さい。)
2. お子さんの声や言葉をそのままマネしてみましょう
十分に注目をさせることができたら、今度は声を発すること、言葉、に意識をむかせます。
これもやはり、子どもの言うことをマネから始めます。コツは1. と同じです。
3. お子さんの行動や気持ちを言葉に表してみましょう
声や言葉にも意識がむくようになったら、今度は行動や気持ちと言葉を関連させていきます。
子どもはさいしょ、言葉の受け皿は空っぽですから、自分が見た物や自分が動くたびに言葉をかけられているうちに、だんだん行動や物と言葉が結びつきます。
たとえば公園で子どもが犬を見かけたら「ワンワン」、転がるボールを追いかければ「ボール」とか「走ったね」など声をかけます。
このとき物の名前を言うときは、必ず子どもが見ている物、注目している時に声かけします。
子どもにまったく反応がなかったとしても、これをずっと続けます。言葉のシャワーを浴びせ続けることで、子どもの言葉のコップは徐々に満たされていきます。
この3. の行程がいちばん長く、効果が出るのに個人差が大きいです。でもここを省いては話せるようにはなりません。
皆さんが学生のころ英語を勉強したときにまずは単語から覚えましたよね。一つずつ覚えていくしかないのです。
まとめ
さいしょは子どもをマネる、子どもの言動を言葉で表現する、から始めます。
声かけは、ゆっくりと、1語から2語で、はっきり(聞きやすい声で)言います。「り・ん・ご」などと区切った言い方はしません。誤学習する恐れがあります。
声で発しなかったとしても、きっと子どもの中に蓄積されていきます。それを信じて根気よくつづけてください。
ママパパが楽しそうに、も大事です。子どもも安心して吸収していけます。
今回はここまで。その2へつづきます。
---
お読みくださいましてありがとうございます。
↓ にほんブログ村に参加しています。よろしかったらclickお願いします。
---