今日、NHKで発達障害についてのスペシャル番組がありました。
『超実践!発達障害 困りごととのつきあい方』
というタイトル名でかなり期待したのですが、、。
内容は『発達障害についての基礎知識とどんな困りごとがあるか』がほとんどでした。
もっと困りごとを軽くしてくれる手法がわんさか出てくるのを期待していたんだけどな。
今日は番組の感想をつらつら書いてみます。
先生の良いアドバイスがあったのでそれも入れますね。
世の中の理解度ってこの程度
今回のMCは中山秀征さん。
以前のあさイチでの特集のときにゲストにこられ、ネット上ではいろいろな意見が出てました。
ご自身の口からも「発達障害について知らない」と仰っていたけれど、本当に。
良くも悪くも"いま初めて発達障害について聞きました"というような対応ぶりでした。
「そういうお困りがあるなんてまったく見えませんね。」
「お話ししていると分からないですね。」
みたいな発言がバンバン出ていました。こういう番組のMCなんだからもう少し配慮があると良かったかもしれませんね。
でも。
もし実生活で子どもの話をするとしたら、周りのほとんどの人はこういう反応なんでしょうね。
なんの知識も持たず聞かされたら「フツーに会話してるのにxxできないの??」みたいな。自尊心ズタズタにしそうな言葉の矢が飛んできそうです。
この番組で「発達障害ってなんなの?」を少しでも<正しく>知ってもらえればいいかな。
吉川先生のアドバイスが的確で優しい
この番組のアドバイザーをされていたのが吉川 徹先生。
愛知県心身障害者コロニー中央病院 医長(2018年現在)
この先生のお言葉がとても配慮があって優しく、それでいて的確に答えてくださるのが印象的でした!
こういう先生に相談できれば親の不安も薄らぐだろうなぁ〜と思えました。
各項目でのアドバイスを箇条書きで。
【感覚過敏】について
感覚過敏は十人十色なので自分の感覚とは違うことを理解してほしい。
本人が気がつかないまま頑張りすぎてしまう場合もある。
無配慮も過度ないたわりも本人は辛い。→世界が広がらない。
・挑戦することを無理強いしない
・挑戦することを止めない
・大切なのは『挑戦したくなる状況をつくる』→環境の支援
【授業・LD】などについて
脳のしくみによるもので、書き取りや計算ができない人がいる。
漢字の書き方(とめ、はらいなど)細部にこだわる指導で気持ちが挫折する子がいる。
・できるようになることだけを目指すと しんどい,苦しい、追い詰められる
・すごく苦手なこと,いまできないこと
↓
一旦避けてもいい
IT機器で助けられるなら柔軟に対応する
挑戦したくなったとき 支えていくような方法
【片付け】
どこからどう手をつけていいか分からない。手順を考えられない。
できないことに自己嫌悪が激しい。
・家族との共存、話し合うのが大事
・片付けをめぐるお互いの感情の乱れを整えていくのがコツ
お互いの気持ちが平和なときに、
・片付けしたい理由、難しい理由
・どれくらいまで、妥協できる片付けの範囲
を話し合い妥協点をみつける
さいごに
発達障害があり自分の特性に苦しまれている人もいます。
それでも長く過ごすうちに自分でそれをやり過ごしたり緩和する方法を見つけて生活しています。
吉川先生がおっしゃっていた言葉です。
どちらかに合わせていくのはコストがかかる。
今までは大多数に少数が合わせていくのが当然だった。
でも今の時代、少数に大多数が歩み寄るためのコストが必要ではないか。
(うろ覚えなので若干ちがっているかもしれません、、)
私は少数に合わせてよ!なんて傲慢な思いはありません。
ただほんのちょっと理解してくれればいい。
蛍光灯が眩しいと感じる人がいる、音に過敏な人がいる、
片付けや忘れ物がはげしい人も、読み書きが難しい人もいる。
『自分の感覚がすべて正しいわけではない』
それを知るだけですいぶん優しい社会になると思います。
どうかご理解をお願いします。
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