今回は『学習障害(LD)』です。
学習障害は発達障害のなかのひとつで、理解されにくく見つかりにくい障害です。
今回のあさイチでは特に読み書きについて取り上げられていました。
世の中ではこういう障害もあるということを是非知っていただきたいです。
シリーズ発達障害 読み書き計算が苦手・・・ どう向き合う?学習障害|NHKあさイチ
学習障害とは?
発達障害のひとつに『学習障害(LD)』があります。
発達障害はおおきく分けて3分類されます。
・自閉症スペクトラム……コミュニケーションが苦手、こだわりが強い
・ADHD……不注意、落ち着きがない
・学習障害……読み書き、計算が苦手
*いくつもの特性をあわせ持っている人もいます。
学習障害は、コミュニケーションも上手にでき、知能には問題がなく学校の勉強などもできるのに、ある特定のことだけ(読み書き、計算など)が極端に苦手です。
例えば、自分の名前が書けない、小学校一年生の漢字も書けない、小学校高学年になってもたし算ができない、などです。(何が苦手かは個人でかなり異なります。)
学習障害の特徴と問題点
学習障害の特徴
この障害の特徴的なのが、見つかりにくい・隠しやすい・理解されにくい ことです。
学習障害は、小学校で読み書きが始まってから、とても苦手、何回やってもできないとなってから気がつかれることが多いです。
自閉症スペクトラムやADHDは幼児のころから特性があらわれやすく、親や先生が気づきやすいため早くから専門機関にかかることができるのとはおおきな違いがあります。
会話やコミュニケーションは上手にできるし勉強もついていけると「ふざけて読んでいる??」「あわてんぼうで計算をすぐ間違える。」と先生にも見過ごされてしまうこともあります。
また当事者の子が"自分だけできない、恥ずかしい"と隠したり誤魔化してしまうこともあるそうです。
番組では大学生になってからや、大学入試で、障害だと初めて知ったという当事者の方が出ていました。
学習障害の問題点
・気がつくのが遅くなり支援を受けるのが遅くなる
・(脳の機能不全によるものなのに)周りの無理解で誹謗中傷される
・本人が「できない自分」に劣等感を感じたり、周りからいじめられたりして自己肯定感が低くなる。
学習障害(ディスレクシア)とは?
学習障害のなかでも"読み書き"が苦手な障害をディスレクシアといいます。
ディスレクシアとはどういう状態なのでしょうか。
(通常の)脳の伝達
1.「りんご」の文字を見る
2. 脳の中にある"りんご"の文字・読み方・情報をよびだし照合
3.「りんご」と声に出して読む
この2.のよびだしや照合にとても時間がかかる、または「り」の文字と音声が一致していない、などがあります。
誤解されやすいですが、読み書きがまったくできないわけではなく、とても時間がかかり労力がともなうのです。
そういう人に「読むのを練習しろ」というのは過酷なことで、医師が例えたのは、
『歩き始めた幼児に 42.195キロ走れ!』というようなもの。絶望感だけですよね。と。
ディスレクシアの例
ディスレクシアといっても、どの部分が苦手かはその人により千差万別です。
本人に確認して、どう困っているか、どうすれば改善できるかを探ることが必要です。
・長い文章・音読が苦手
・語句や行を飛ばす、くり返し読んでしまう
・逆さ読み(36を 63 と読む)
・似た文字や漢字をまちがえる(「は」「ほ」など区別が難しい)
・枠にアンバランスな文字を書く
など
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長くなりましたので、後編で『読み書きが苦手……ディスレクシア』の支援方法や見きわめ方などをアップします。
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