発達障害(自閉症スペクトラム)と診断された2013年生まれの息子との日々を綴っています。
2018年6月9日に起こった「新幹線殺傷事件」。犯行に及んだ22歳の男性の生育環境や発達障害の診断があったことも報道されました。
今回はこの事件から発達障害児の親として私の心の思うままを書きました。あくまでも一個人の意見です。
この事件を受けて思うこと
ネットでの声を見ると「発達障害だから事件を起こすわけではない!」という反論も多くあり、すこしだけホッとしました。
しかし一方で「障害を理由に無罪を得るための弁護士の入れ知恵では?!」なんていう意見もありました。
親としては「発達障害のある人だって社会で真面目に仕事をしている人も多数いるし、なかには稀有な才能を活かして活躍する人もいる!」と声を大にして言いたい!
健常者だって犯罪を起こす人がいるように、ごく一部の犯罪者に焦点があたるから全てが悪かのように捉えられてしまうのです。
親としての奥底にある本音は……
……でも、
心の中では震えているのです。
自分の子は犯罪者にはならないだろう……?
うちの子はまっとうに育ってくれるだろうか?
私の育て方でいいのか?
毎日こんな叱り方をして道を間違ってしまわないか?
自分の子を犯罪者にしたくない
今のままで大丈夫なのか……??
でも、もし、自分の子が事件を起こしてしまったら……
子どもが迷惑をかけるようなことをしたら……
そうやって怯えている心があるのも本音です。
親は専門家ではありません。そして子育ての正解は誰も教えてくれません。
専門医にかかっていても、その時その場のひとつひとつの対応や受け答えをチェックしてもらえるわけではありません。
発達障害と少年犯罪の関係
先日こんな記事を見つけました。
『東海道新幹線「のぞみ」殺傷事件が突きつけているもの──発達障害と少年犯罪の関係』
(上記記事より引用)
発達障害をもつ子どもが先天的に犯罪に結びつく、ということはない。それは専門家の一致した見解である。
しかし、発達障害をもつ子どもはしばしば、非常に厳しい環境での生活を余儀なくされ、それゆえに「間接的な関係」が生じてしまうことはあるのだと言う。もし小島容疑者が発達障害をもっていたならば、今回のケースがまさにそれに当たるのだ。
発達障害、とくに自閉症スペクトラムは人とのコミュニケーションが難しいという特性があります。親でさえどう扱っていいのか悩みを抱えつつ成長を見守っています。
事件を起こすような人物には幼少期に問題があり「愛着障害」があったという記述を見ることがあります。
どれだけ愛情を注げばいいのか? 子どもには伝わっているのか? 兄弟の年齢性格によって差が出てしまう……
愛情を注いでいるつもりでも、そんな漠然とした不安をもちながら子育てしている人もいるのです。
また手塩にかけて育てた子も学校や社会の中で打ちひしがれて二次障害を起こすこともあるのです。
親もまた不安、手探りの子育て
100%だいじょうぶ!
誰もそんな太鼓判は押してくれません。
それでも責任をもって育てていく。
愛情をこれでもかと注いでいく。
私だけはあなたの味方、守るよ、そう言って、自分にも言い聞かせています。
私は息子にいつも話しています。
「あなたは おかあさんの たからもの。
いちばん だいじなのは あなた。」
抱っこして頭や背中をなでで体温を感じます。
5歳の子にこの言葉の重みや意味がどこまで伝わるかは分かりません。
息子に念じるように何度もなんども……。
それもまだ小さい今だからできること。大きくなっていったらどうしていけばいいのか、今の私には見えてきません。
さいごに
くりかえしになりますが、発達障害だから犯罪を引きおこすわけではありません。
ただしその他の要因が絡んできた場合、なにか問題が起こることがあります。
そうしないためにも親もより詳しく「知る」必要があると思います。
記事にあった本をこれから読んで何かを掴んでみたいです。
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