雨上がりには虹が見えるよ ー軽度自閉っ子くんとの歩みー

発達障害 軽度の息子(小3)との日々を綴ります。こだわり特性など上手くやっていきたいな

不安でいっぱいの息子に 親ができること

前回、息子の不安感がハンパないっ!とご紹介しました。
コメントやブクマでのメッセージありがとうございます。やはり発達障害の子にはあるあるですね。

メッセージいただいたように慣れるのに年単位でかかる場合もあります……でも、何年かかっても慣れるのを待つしかない!

今回は息子の不安にどう向きあっているかを記したいと思います。

 

どうやって克服していったか?

私はこの三点に尽きるかなと思っています。

・説明と経験をひたすら繰り返す

・親がやってみせて安心させる

・無理強いはしない

だんだん経験を積んでいくので少しずつ覚えていきます。
ただし!
健常児が2〜3回もすれば慣れっこになるところ、数ヶ月や年単位になることも。親も心が折れてしまい逆ギレすることも多々……。

 

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A. どこかの場所に行く・何かを体験するときは

→1. 事前に説明をする。

前日の夜、当日の朝、その場所へ入る前の、3回は説明!

・話をするときは<楽しいこと>を!

・話すときは前にあった印象的なできごと・オモチャ・食べ物の話もいっしょにすると記憶を思い出しやすいと思います。

・イヤな経験だったとしても褒めて話す。

(例)注射をして泣いた → 「注射して涙が出たけど、すぐ泣き止んで偉かったもんね。看護師さんに褒められたよね。」

→2. ウソはつかない!これ絶対!!

発達障害児は記憶力が良い子が多くマイナスの記憶力が残りやすいので、ウソは絶対NG。
(例)NG「病院に行くよ、注射しないよ」 次回から<病院=注射=コワイ>になります。この恐怖はずっとずっと引きずります……。

OK「病院に行くよ。注射するかな?病気をやっつけるためにするかも。先生に聞いてみよう」うちならこんな感じです。

→3. お母さんといっしょだよ、と声をかけ安心させる

その場所に入るときには声をかけ手をつないだり抱っこして安心させる。(遊びなどは)イヤだったら途中で帰ってもいいよ、と逃げ道もあるよと教えておく。

終わったらめっちゃ褒める!!

→4. 写真を撮って、次回の説明にはその写真を見せて話す

視覚優位の子には見せる方が格段に情報が入りやすい。
病院などはHPに院内の写真が載っていたりするのでそれを見せる。

B. 遊びの不安は

とにかく車にしか興味がない子でした。感覚過敏のため公園遊びではほとんど出来ず。初めは誘っても見向きもしませんでした。

→1. 私が率先して遊んでやり方や楽しさを見せる
→2. 興味を持ったらいっしょにやる
→3. ほんの少しでもできたら褒める!手が足が一歩出ただけでもOK
イヤがったらそこで止める。無理強いはしない。
→4. 時期がくればまわりの子どもが遊んでいるのを見る方が刺激になる!

公園遊びをやれるようになったのは2歳半ごろから。
ブランコに親といっしょに座れるようになったのは3歳ごろ。今は一人でも乗りますが4,5回スイングすると怖くて止めてしまいます。それでも園で刺激を受けて遊具で遊ぶのも好きになりました。

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タイミングを気長に待つ

上に書いた方法は療育の先生にアドバイスをもらい、私なりの工夫も入れました。効果があったこともあれば全然ムダだったと思えることもありました。
もう本人次第なので、これ以上親がどうにかしようと思ってもどうにもならないのです。
その時点では効果がなくてもその子の経験としては積まれていくので長ぁーーーーーい目でみればやって良かったとなるかもしれません。 

大人にとっては「なんで?こんな事が??」と思えることも、当の本人には怖くてこわくて仕方ないと感じることもあります。やってみれば「どーってことないやっ!」となるにしても(たいていはこのパターンなんだけど)最初の一歩の勇気を出すのに時間がかかる子がいます。
自分の意思で「やってみる!」と言えるタイミング待つのが大事だなぁと私は考えています。

ある時期がくれば「えっ?なんで?平気なの??」と腰を抜かすぐらいすんなりできるようになることもあります。これこそまさに発達障害児!!成長の度合いが階段状に伸びていきます。

諦める、これも大事。

砂場遊びしなくても大人にはなれる。
どうしても床屋さんが怖いなら、お母さんカットで、もうOK。

命に関わること・人に迷惑をかけること以外は、何が何でもやらせる必要があるって案外少ないんです。
こんなことで追い詰められるくらいなら、すっぱり諦めて本人が安心する環境のなかで親子で笑っていたほうがよっぽど幸せ。
その渦中にいるときはこんな冷静には考えられませんでしたが。

 

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その子の不安を受け止めてあげる、まずはそこから

その子がどれほど不安なのか怖いのか、それは本人にしか分かりません。

バンジージャンプを思い出してみてください。

躊躇なく飛べる人もいる。やってみたい!と台の上まで行ったけど足がすくんだ人、それで止めた人、最初から挑戦すら拒否する人、その人それぞれですよね。

この子たちは日常の生活がバンジージャンプするくらいのハラハラドキドキなんです。
いきなり10数メートルを挑戦させず、まずは20センチの階段からなら始められるかも?

清水の舞台から飛び降りた子どもを、親は必ず受け止めてあげてください。飛べなくても「飛ぼうかな?」と勇気を出したことを褒めてあげてください。

日々、親も試練です。

 

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