こんばんは、七子です。
以前、子どもに「音読」を楽しくさせる方法を書きました。
親の努力が必要なので、めんど~!なのですが。
でも、実は良いことがいっぱいあるんですよ。
小さいころに音読をやっておけば、国語の成績がアップするかも?!
今日はそれをご紹介します。
注 個人差がありますので成績に結びつくかはその子しだいってことで。苦笑
「音読」って意味あるの? まずは親が知ろう!
目で追って読む = 黙読
たいてい人は黙読しますよね。黙読すれば、内容も頭に入るしわざわざ声に出す必要はないのでは? とくに大人はそう思ってしまいます。
でも、ちゃんと意味があるんですよ。
音読 について、ちょっと説明してみます。
1.日本語の「音(おん)」に慣れ親しむ
むずかしいとこ言ってんなぁ、と思われたかもしれませんが、、
そうでもないんですよ。
たとえば、こんな例文。
「赤信号 みんなで渡れば 怖くない……」
おいっ! 失礼しました……(しかも字余りだし)
(これ、昔ビートたけしさんの漫才のネタですって。知ってる人います?)
注 昭和の時代のネタなので、みなさんはまねしないで下さいね。
言葉の音が 五・七・五。
日本人からすると、とても馴染みのよい音です。
これって俳句や和歌などで昔から使われて、よく耳にしているからすんなり頭に入ってきます。
俳句だけでなく、文章にもよい文章には流れがあります。
それを身につけるには、音読がいちばん!
教科書は、専門家がえらんだ、その年齢にふさわしい文章がのっているので最適なのです。
2.確認できる
声に出す→耳で聞く→確認できる
1.で言ったように、良い文章には良いリズムや流れがあります。
それを声に出して読むことで、自分の耳で音としても捉えることができます。
一石二鳥!
そして、黙読だと読み飛ばしてしまったり、分かったつもりになってただけ、というウッカリがあります。それが声に出すことで、自分の五感をつかい、より理解できるようになります。
3.より感情を深める
さて、文章のなかに「さよなら。」とセリフが書かれていたとします。
黙読なら「さよなら」(そのまま)です。
もし、声に出したら……
友だちと楽しく遊んだ帰りなら「楽しい」さよなら
友だちとケンカしたなら「怒って」さよなら
転校していく友だちにむけて「悲しい」さよなら
そのときの感情によって、同じ「さよなら」という言葉でも声色はぜんぜん違うものになります。
国語は読み取る力が求められます。
黙読では単なるセリフの一つでも、音読では感情を掘りさげて深いところまで表現することができるのです。
(これをやれるのが上手い俳優さんですね♪)
また、息子みたいに登場人物の気持ちが分からない子でも、声色によって感情を知ることができるのです。
受験にも音読は効果あり!
いま、ドラゴン桜2というドラマが放送されていますね。
ドラゴン桜(最初の作品 2005年)という東大受験のドラマのなかでも、国語の先生がおっしゃってました。
「問題文はかならず音読しなさい。
よい文章にはよいリズムがある。」
注 こんな意味合いだったと思います、、うろ覚え。
↓こちらはただいま放送中!
よいリズムをつかむには、よい文章をたくさん読む。
音読するのが良いわけなんです。
さきほど言ったように、教科書は良いお手本ばかりです。
たとえば、朝日新聞の「天声人語」は、603文字という短い文章のなかに時事問題をさっと取り込んでスパッと切り込む気持ちよさがあります。だからその核心をつかめるか、受験問題につかわれるわけです。
受験でいえば、古文や漢文では音読しているうちに暗記してしまえばラッキー。
暗記できなくても文章のリズムが体になじんでいれば、4択の選択問題が2択にしぼれるかもしれません。
よい文章ってなに?
「よい文章ってなに?」と思うなら、名作を選べばまちがいなし!
川端康成、夏目漱石、村上春樹などの有名な作家の作品を。
短いのがいい!なら、さきほどの天声人語もいいですね。
内容の細部までしっかり理解できていなくても、文章のテンポや起承転結を感じられます。
子どもにすすめるなら、宮沢賢治、松谷みよ子、読書感想文の課題図書とか。
学校の先生や図書館司書さんにきけば、オススメを紹介してくれるでしょう。
文章って好みもありますから、自分が読んで心地良いものからはじめるといいと思います。
さいごに
大人になると音読なんてぜんぜんしませんね。
息子が小さいときは、読み聞かせで絵本を何冊も読みました。
読んでみると、また違った気づきがあったりします。
息子がわたしのマネをして言うのも可愛かったなぁ~
(すでに昔話、、になってる)
お子さんが文句言ってきたら、音読って良いこともあるよ!って教えてあげてくださいね。
↓ 文章と頭に浮かぶイメージをれんそうさせる良いトレーニングになります!