今回は思い出話をちょいと……
雑記です。
いつになったら安心できるのかコロナウィルス。
人生の半分を過ぎても、まだ経験したことのない出来事が起こることに驚きと怖さがあります。
阪神淡路大震災、東日本大震災、そのほかにも大きな災害、アメリカで起こったテロ 9.11……。
そしたら今度は未知のウィルス。
バイオテロとか映画やマンガの世界だと思ってました。なんか現実になりそうで怖い。
反抗期真っ盛りだった、中学生のころ。
ちょっと変わった先生がいました。
背が小さくて小太り。薄くなった髪をきれいに横に流して、黒ぶちの分厚いメガネ。すこし高めの声で、授業中に未来の話を始めるのです。
ダー先生。絶妙なニュアンスを醸し出す、あだ名。
ダー先生の話をたびたび思い出しました。
--君らが大人になるころは、ドラえもんみたいなことが現実になるんだ。
テレビ電話ができるようになる。線でつながってない、持ち運べる電話ができるだろう。
--え〜ウソ〜! ?じゃあ、どこでもドアは? タイムマシンは?
昭和の真っただ中で、田舎の中学生たちは「またこのセンセ変なこと言ってるよぉ〜」と囃し立てていました。
--どこでもドアとタイムマシンは無理だろう。でもタケコプターはあるかもしれんな。
ハハッとかるく流しながら授業に戻るのでした。
--これからは中国の時代だ。
インドの時代がくる。
アメリカやソ連じゃないぞ。人口を考えれば当然だ。
先進国は老人ばかりになっていく。
これからの君たちの時代は中国だ。
英語なんかより中国語を勉強しろ。必要な時代がくる。
熱く語る先生に対し、はぁ?という子どもたち。
当時の中国って「ド貧乏」。中国製の品は「安かろう悪かろう」で、お母さんたちは「やっぱり中国製はダメね」と言っていた。
まさか中国人が爆買いする時代がくるなんて、誰が思っていたでしょう……。
わたしもけっこういい歳になったころ。
同級生の結婚式でひさしぶりに会った仲間とおもいで話に花を咲かせていた。
当時グレかけていたヒサユキ(仮名)が、貿易関係の仕事でバリバリやっているらしい。
あのときの話を間に受けて中国語をマスターし、中国を往き来しているんだと。
そーいや、ダー先生、日本はゴミの島になる、とも言っていたな。
--こんな狭い国で使い捨て生活をしていたら、ゴミの処分場所がなくなる。
そのうちゴミもお金を払って出すようになるぞ。
そのときもみんな一斉に、え〜ゴミにお金?ナイナイ!と笑ってたな。
あー、思い出した。
心理カウンセリングのことも。
--日本はアメリカの何十年あとを追いかけてるから、そのうち心が荒んでみんながカウンセラーに相談するようになるんだ。
社会の先生で、その当時の社会情勢、各国の歴史や事情、そういう知識があっての予見。
だから、ダー先生の夢物語はノストラダムスの予言より正確に言い当てていた……
と、いうのを大人になって気がついた。
賢い同級生はその予見を受けとめ、自分の道を切り開いた。
わたしも子どもをもつようになり、すっかりおばさん。
薄くなったTVから流れるニュースに、へぇーほぉーというばかり。
ねぇ先生、これからどうなるんですか?
これからの子どもたちはどうしていったらいいんですか?
日本は大丈夫ですか?
これじゃまた赤字国債ふえちゃうね……
子どもたちは安心して暮らしていけますか?
災害も病気も、先生の専門分野じゃないけれど、でも聞いてみたいです。
先見の明がある人に。
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