バカだ……
表情がなくなった顔で、息子が言った。
んー、と聞こえたような聞こえなかったような声で、あいまいに私は流した。
バカだ……
ぼく、やってしまった……
もう一回、同じことを言った。
それを隣で見ていて、こういう経験も必要だなって思った。
聞いたときは、父母ともに
はぁー?!
とひっくり返りそうになったけれど。
事の発端は
息子は、とあるレースに出ました。
自分でつくった工作のクルマで競う会です。
その場所についたときに、
「あっ、、クルマ、わすれた……」
って、今日なにしに来たの??
あー……って顔で息子は私を見つめ、旦那は私をにらむ。
おいっ、なんで私?
朝、お父さんとどうやって持っていくか?って話してたでしょ。
私は朝の家事と自分の準備とおわれてたでしょ。クルマなんて指一本ふれてないの。
どうしようもないので、父は家に取りにもどり、息子と私は受付にいき事情を話してくることに。
その受付にむかう途中で、さいしょに書いた言葉を息子が言ったのでした。
失敗から学ぶ
もちろん声には出さなかったけれど、
(そーだね、これはバカだよ。
今日が本番で、いちばん大事なクルマを忘れてきては、なにしに来たんだ?!だよね。
ホント呆れるわ……)
いろいろ言いたいことはあったけど、ぐっとこらえて、
クツを履く前に、持ち物をぜんぶ持ったかカクニンしようね!と。
結果は散々でした。
ただでさえ行く道中に「なんだか緊張してきた」っ言ってての、肝心なものを忘れて、ぶっつけ本番。
息子は参加はできたものの、0点になってしまい、悔し涙をためました。
このツケは自分に回ってくる。
さいごに
この経験から、忘れ物すると大変!ってことを知ってくれるといいな、と旦那にいましたら、
「ぜんぜん懲りないわ!
これくらいじゃ、変わらない。」
一刀両断。
……よくお分かりで。
一回で懲りたくらいじゃ障がいって言われない。
これから何回続くのでしょうね……。
でもね、今回は『悔し涙』を浮かべたのです。
その意味はある思う、そう思いたい。
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