こんにちは、七子です。
ちょっとむかし話を。
わたしが初めて「療育」を知ったときの話です。正確には「療育」という言葉を知るのはもっと後になってからなんですが。
ニコニコ教室って
息子が赤ちゃんのころ、たまに近所の子育てひろばに行っていました。
なんどか顔をあわせたSさんには1コ年上の子がいました。
おしゃべり好きな方でよく話しかけられました。
「うちニコニコ教室にいってるんだ。」
ニコニコ教室とは地域の療育の教室でした。*ニコニコ教室は仮名です。
そのときのわたしはなにかの習い事だと思いました。
無料のプレ保育園みたいな?
そのころベビー教室とか興味があったのでSさんの話を聞きました。
「ニコニコ教室は、地域でやっているプレ保育園みたいな?
お絵かきとかおさんぽとか、先生がみてくれるの。お誕生会もあるし、オヤツも出るよ。
それで無料なんだから、めっちゃ良いよ〜!
知り合いに聞いたから、かんしゃくが酷いとか言葉が出ませんとか大げさに言ったらOKでたの〜。」
うちも通いたい!
そのまんま受け取ったわたしは、通いたい!ベビー教室が無料で受けられるの?!と思っていました。
しかも、うちの子はかんしゃくも言葉がでないのも当てはまっていて通えるじゃん!って。
……1歳半検診では発達面など気になる子がいるとニコニコ教室を紹介されることがある、とかなり後で知りました。
その後、息子があたまを壁や床に打ちつける自傷行為がひどくなり、発達センターに連絡して入所が決まりました。
そこで「うちもニコニコ教室に入れる!ラッキー!」と思ったのです……。
息子は3さい前に自閉症スペクトラムの特性が存分に出ていたのですが、当時のわたしはまったく知りませんでした。教室の先生もひとことも発達障害なんて言いませんでしたし。
教室でいろんな経験をさせてもらえたし、言葉をうながす話しかけ方なども教わりました。少ないながらもママ友もできました。
週2回で通うのは大変だったけれど、充実した日々でした。
Sさんからニコニコ教室を教えてもらっていなかったら、センターの存在自体も知らないままだったかもしれません。
Sさんの真意は……
いま振り返ると、Sさんは子どもの様子を「あえて」悪く言って教室に通えるようにした、と言っていたけれど、それは建前だったのかな?
何度かしか会ったことのない人に、子どもの療育ってデリケートになるのでは?
もしくは、息子をみて「あやしい」と思ったのかな?
教室に通うと手のかかるお子さんがたくさんいます。(多動、教室に入れない、言葉がでない、かんしゃくとか)
かよっているうちにだんだん特性のある子の雰囲気がわかるようになるんです。
療育教室って大事
ニコニコ教室に通っている子みんなに診断がつく、というわけではないんです。
すごく成長して落ち着く子もいます。
うちもそうなる、思っていました。言葉が出て、ひと安心って。
でも、やっぱりなにかある子も出てきます……。
いや、そういう子のための教室なんです。
親の費用負担はゼロでも運営費は相当かかるそうです。それは税金を使います。
もしSさんが本心でタダでプレ保育園やってもらえる〜!だったら大迷惑。
健常のお子さんは、自分で、自然に、身につけて学んでいけるから、大切な枠は必要な子に譲ってほしい。
さいごに
うちがニコニコ教室にいったのが、もう5年前になります。
その後Sさんとは会う機会もなくて真意はわからないままです。
地域よっては療育をうけたくても受けられないところもあります。順番待ちのまま就学時期になってしまったなんて話もききます。
診断はショックだったけれど、早いうちからいっぱい教われて本当にラッキーだったと思います。
療育は無料のプレ保育園じゃないよ
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