雨上がりには虹が見えるよ ー軽度自閉っ子くんとの歩みー

発達障害 軽度の息子(小3)との日々を綴ります。こだわり特性など上手くやっていきたいな

#保育士さん ありがとう #幼稚園の先生も ありがとう

息子が小学校に入って1ヶ月が経ち、改めてようちえんの手厚い指導が身にしみています。
先日の大津の交通事故……園児が犠牲になり涙がこみ上げてきます。園や先生は安全に配慮し、子どもたちの楽しみを広げるためのお散歩だったのに。
ほんとうに子どものことを考えてくれる保育士さん、先生、園はたくさんあります!
ここでは息子の園をご紹介します。

 

集会で一度も「静かにしなさい」と叱らない園

かよった幼稚園は、保護者の参加がすくなく園にお任せしておけばOKで働くママさんも多かったです。なのでどんな活動をしているかは、子どもの話や先生とのお話で知るのでした。(うちはバス通園で先生とのお話は少なくて。息子の言葉がつたないので意味不明でした笑。)

ある日参加した行事ではおどろきの光景でした。
ざわざわする園児たちに先生はいちども「静かにしなさい」と言わなかったのです。

 

行事の前のおやくそくは

ゆうぎ室に集まる園児たち。年少〜年長さんまで300名弱、ゆうぎ室はぎゅうぎゅう詰めです。
会のはじまりに先生からお約束がありました。
「きょう しずかにできたら『がんばったねメーター』のスターが100まであがります!みんなできるかな?」
はーい!とげんきなお返事。こちらまでニコニコです。

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『がんばったねメーター』とは?

なんじゃそりゃ?と見てみると、司会のよこの先生がなにかを掲げています。
ジャジャアーーン!
出てきたのは、0から100までのタテ型のメーターです。
まんなかの50のところにスター(お星さま)が笑っています。

みんなが静かにじょうずにお話がきけると上にあがります。
うるさくしているとスターは沈んでしまうのです。
最後にいちばん上までいけたらお空に昇っていけるのです!

この説明にみんなワクワク!
立ち上がって「しずかに できるも〜ん!」なんていう子も。笑
キミが立ったらお星さまは上がらないけどね、、と心の中でつっこむわたし。
こんなのを信じちゃうなんて、可愛すぎ!!

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「しずかにしなさい!」とは叱らない

行事がすすんで盛り上がってきたり、飽きてくると落ち着きがなくなってきました。
あいまに司会の先生のお話が入ります。
「みんなの楽しい気持ちでスターもあがってきました!」グググーン!と70まで動くスター!? みんなから歓声が!
「あれれ? みんなお話はちゃんと聞けてる? なんだかスターは……」
チャラララ〜、、スターは30へ下がってしまいます。がんばれスター、声援する子どもたち。
「残りのお話をかっこよく聞けたらスターは上までいけるよ!みんなでがんばろう!」

この行事のあいだに、先生から「しずかにしなさい」と叱ることは一度もありませんでした。

 

同じ目的なのに、言い方だけでこんなに違う!

もう、先生すごいです!
先生がスターと言うだけで子どもたちの背筋がピーン!
これを見たときに『この園にして本当に良かった!!』と思ったのでした。

行事がおわり、みんなのがんばりでスターは100まであがりました。
そのあとお空に昇っていけました。(という話で終わりました。)

『静かにする、ちゃんとできているか?』
を園児でも目で見て分かるように指導してくれる先生方、すごいです!

 

www.rainbowshow.net

 

がんばったねメーターの作り方

このがんばったねメーターは先生の手作り。

1. 厚紙を何枚かつなげてタテに長い線をかいて切り込みを入れます。真ん中に50、うえに100のメモリを入れます。これがメーター。

2. 別紙でスター(星)を作り、裏に持ち手をつけておきます。

3. メーターにスターを入れたらできあがり!

壁飾りとちがってマジックでささっとかいて作った簡易的なものでした。先生のは下にさがった時、悲しい顔も作ってあったと思います。(星の上から貼ってもいいですよね。)

園児になら数字はなくてもOKかも。これなら家でもできますね!

 

スモールステップを体現してくれる

この園では他にもスモールステップで園児みんなができるようにする指導を実践していました。
見かけるたびに大きな感動をして、そして自分の育児を振りかえるのでした。
年少さんも手がかかりそうな子もみんなが分かりやすい。叱らなくても自分からやりたくなる声かけ、本当に素晴らしかったです。

主治医、心理士、親の会、いろいろアドバイスをもらいましたが、実際にやって子どができる!を目の当たりにした感動は忘れられません。
こうすればいいのかとヒントをたくさんもらいました。

 

保育士さん ありがとう

子どもがのびのびと成長していくのを指導して見守ってくれる保育士さんや幼稚園の先生には感謝と尊敬するばかりです。
親よりも子どもの良い面をみつけ、親よりもやさしく接して、それなのにお母さんお父さんに勝るものはありませんと仰るのです。

子どものためにがんばってくれる保育士さん、先生、ありがとうございます!

 

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