雨上がりには虹が見えるよ ー軽度自閉っ子くんとの歩みー

発達障害 軽度の息子(小3)との日々を綴ります。こだわり特性など上手くやっていきたいな

パクりOK?!子どもが夢中になる工作クラブ

連休初日ですね。いかがお過ごしですか? 七子です。
うちはまったりして断捨離しておわっていきそうです。


この春から新しい息子の習い事がふえました。
工作クラブです。
地域のおじさん(学校や会社を定年退職した大ベテラン)先生たちがやっています。

Eテレの『ピタゴラスイッチ』や『ノージーのひらめき工房』を見て、年中さんから工作をし始めました。
わたしは参加しないし口出しできないし、作品?はなんだか中途半端。
「もっとこうしたら良くなるよ」を知るきっかけがあるのといいのにな、と思っていました。
そしてなにより特性として想像力にとぼしいところがあるので、発想力を膨らませたい、そういう願いがありました。


で、工作クラブに入会。
息子が超苦手な、おじさん。笑
(成人男性にはとくに人見知りがはげしくなり声が出せません。)
どうなるかな〜と思いつつも、慣れだ、慣れ!と放り込みました。
すると意外にも指示をきいて作業をすすめることができていました! ……声は出さないけど。苦笑。

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 ↑ 工作クラブで作成。予想以上に上手にできた! そして結構かわいい。

息子の様子に安心したので、となりの2年生を見学しました。

課題『紙で作ったものでどれだけ高くできるか?』
材料 :紙 2枚、セロハンテープ、ホッチキス、はさみ
これらを使ってできるだけ高く作ってみよう!

かたちも作り方も自由。
先生はなにも言わず、ニコニコ。
子どもたちは思い思いに、切ったり貼ったり棒状にしたり。

タイムアップ〜! 高さを測ると同時に作り方も見ていきます。
aくん……丸める
bくん……支えをつけた
cちゃん……土台をつけた
dちゃん……底をテープでガチガチにした
いちばん高い記録を出した子を褒めて、ほかにも良いアイデアもみんなに披露されます。
先生はここですこしだけアドバイスを言います。
「下がしっかりしてるからこれは倒れんなぁ!」

そして、第2回戦!
先生からスタートの合図。と同時にオドロキの発言。
ええアイデアはパクってOK! パクリまくれ〜!ハッハッハ。」
子どもたちはとなりの子を見たり、自分のアイデアを進化させたり、さらに必死になって作ります。

先生とお話しすると、納得しました。
パクりは最高の勉強だ。良いものを真似して、さらに良いものを作るアイデアが生まれる。
大人は口出ししない。子どもは自分で生み出す力がある。大人がよけいなことを言うとその発想の邪魔をしてしまう。
注)同じものを作って自分の作品として出すのはNG。これは認められません。なにかのアイデアを参考にしさらに改良するのはOK、という判断なのだそうです。

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みんな記録更新! やったぁ〜と喜んでいます。
先生の言葉が、今まさに子どもたちによって証明されました。

そして、なんと第3回目!
今度は景品つきです、笑。モノがかかってくると子どもたちはさらにヒートアップ!
(景品は先生の引き出しにあった不用品とかなのに。)

90分間、白熱して終わりました。
誰ひとりトイレに行くこともなく、飽きることもなく。
いまどきの子どもが紙とテープだけでこんなに夢中になれるなんて!
息子の工作よりお隣のほうが気になってずっと見てしまいました。


みんなと同じようにやる?! 学校みたいな勉強はせんよ。
好きに作ればええんや。そしたらこんなにすごい発想が出てくる、これがええ。

おじさんは子どもたちに負けないくらいワクワクした顔をしていました。すごいアイデアが出るたびに、これは別のクラスに見せてやるぞ!って。


息子はとても良いクラブに入れたと思います。
勉強はみんなといっしょじゃなくていい、自分の好奇心、探究心で求めていくもの
こういう考えがわたしも大好きです。
作品の出来よりも、そういった空気・考えに触れられるのはよい刺激になりそうです。
……もしかしたら息子よりわたしのほうが熱中しそうかも?!

 

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