雨上がりには虹が見えるよ ー軽度自閉っ子くんとの歩みー

発達障害 軽度の息子(小3)との日々を綴ります。こだわり特性など上手くやっていきたいな

思春期の娘は残酷だ

朝晩涼しくなってきました。
そうすると思いを綴りたくなります。

今回はいつもとは違って、わたしの戯言です。

 

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私が中学生のころはスマホもパソコンもなく、楽しみはテレビ見るかマンガ読むか、たま〜に友だちと電話するかくらいだった。
友だちとの話題もくだらなくて、あのマンガ見たー?とか、△△が部活サボっただの、ビッグニュースが飛び込んでくると、〇〇はxxのこと好きだとか。笑
そういうことが楽しくてしかたなかった、そういう年頃だった。

 

毎日仕事と家を往復する母。
家に帰るなり買い物袋をドサっと置くとバタバタとお風呂を準備し夕食を作りはじめ、台所の後ろ姿しか見てないような。
ふと聞いてみたくなったんです。
寝っ転がってマンガを読んでて、揚げ油の匂いが立ち込めてきて。

「ねぇ、おかーさんって 友だち いる?」

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ふうっと昔のなにげない会話を思い出したのです

子どもができて、専業主婦になって、家でひとり(正確には赤ちゃんの息子とふたり
だけど)でいて、誰とも話すことがないなぁ〜。
今週、大人と話したのはレジの人と「ありがとうございます」だけだなぁ〜と思い出したときに。


私が聞くと、一瞬間があって母は返事をしました。
「……うーん、そうだねぇ。〇〇のおばさんとか?」
「ふう〜ん。でもぜんぜん連絡とらないね。」
うつ伏せに転がった私はページをめくりながら続けました。

ジュージューと揚げ油の音が勢いよくなっていき、油臭さが充満しました。
「う〜ん、そうねぇ〜。仕事もあるし子どもがいるとね、なかなか、ね。」
つぎつぎとフライが揚がり、お味噌汁つけて〜とお手伝いをお願いされました。
「……はぁ〜いぃ。」
これからちょうど好きなアニメが始まるところなのに。リモコンをむけてチャンネルを変えるとようやく台所へ行きました。

 


ぜんぜん手伝いもしなくって、すべて親まかせでした。
離婚して女ひとりで仕事かけもちしてたのに、なんにもやらない娘ですみませんでしたっ!
なんせ実家をでて自炊をするときに「お味噌汁ってダシ入れるの??」って電話した黒歴史をもつワタクシ……。親の育てかたはどうなってたんだ!責任転嫁かよっ。苦笑(今は作れますよ、、いちおう)

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でも。
あのとき私が母に聞いたことは、けっこう残酷な言葉だったんじゃない?
稼ぐのに生きていくのに必死だった母に、友だちいるか?
そんな余裕ねーよ
私ならそう言ってしまうかもしれない。

そして女は人生の切りかえポイントがいくつかあって、進学・就職、結婚、出産、子育て、それぞれの点でそれまでのライフスタイルやら価値観だったりが自分でも気がつかないうちに変化する。
そして変化すれば、自分も友人も、あう・あわないも違うものになっていく。


幸いなことに、私にはマジメに仕事をして給料を持ってきてくれる旦那がいる。
高齢出産になっちゃったけど可愛い息子もいる。
でも、
家でひとり、話す相手もいない。
友だちだった子は仕事してたり、子どもの年齢が違いすぎたり、だぁれもいないなぁ。


あのとき母は〇〇のおばさんって答えたけれど、20年来の友だちでアラフォーになっても友だちと言える人がいるって、
けっこうスゴイことなんじゃない??


若いって繊細で残酷だ。
知らないって無邪気に傷つける。
今にして分かったことだけど。

 

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