発達障害(高機能自閉症)と診断された2013年生まれの息子との日々を綴っています。
ひとつ前に記事にした「チャーハン事件」、息子の食にはほんとうに苦労させられています
今回は味覚過敏について、発達障害の当事者の方からきいたお話です。
衝撃的なタイトルですが、どんな意味なのか読みすすめてみてくださいね。
息子の偏食に悩む
息子は味覚過敏がありひどい偏食です。
食べられる食材も少ないのですが、調理のしかたによってもNGになったりします。
NG例(ごく一部です)
・味が濃いもの
・化学調味料
(多く含まれる、ハム、ウィンナー、インスタント食品など)
・複数の食材がまざった料理
(肉じゃが、ハンバーグ、餃子、サンドイッチ、ポテトサラダ、お好み焼き、たこ焼きなど)
・揚げ物
(フライ、から揚げ△、天ぷらはOK)
こんな調子だから食事の準備は私にとって苦行なんです。
じゃあ、同じものをずっと出せばいいじゃん〜!って思うでしょ、、。
飽きるんですー!
飽きて食べなくなるー!
もともと数少ない食材しか食べられないし調理法も一部、味も限定、、どーすりゃええねん?! 発狂しそうでした。
当事者の味覚の感じ方って?
息子が3歳で発達障害と知り『ひどい偏食も理由のひとつなのかも?』とやっと思えるようになりました。
そのころ勉強会で発達障害の当事者のお話をきける機会がありました。
息子の偏食についてのギモンを聞いてみました。
「食パン、スライスチーズ、トマトはそれぞれ単品なら好き。
なのに、チーズとトマトのサンドイッチは食べられません。
好きなものばかりなのに、なんで?」
その方曰く、発達障害のある人は味覚が過敏なので、それぞれの味はおいしく感じても、同時に複数の食材を口に入れると、いろんな味が混ざりあってとても不快に感じるのだそうです。
わかりやすく例えると、
幕の内弁当をぜーんぶミキサーにかけて、それを飲むみたいな感じ。
鮭も煮物もごはんも酢の物もすべて混ぜ合わせたミックスジュースになる。
人によっては、三角食べ(ごはん→おかず→汁物→ごはん……とちがう料理を順番にたべる食べ方)をすると、前の味が口に残ったままでやはりミックスジュースみたいに感じる場合もあるそうです。
彼らは過敏すぎて味やニオイを刺激として感じるのです。
教えてもらった例
・野菜の青臭いニオイがだめ
・肉や魚のニオイ(火を通しても感じる)
・果物の甘みと酸味のバランスが気持ち悪い
・化学調理は刺激が強すぎて食べられない
・フライは口内をチクチク!針で刺されるような痛さ
*私の聞いた人の感じ方です。味覚は個人差が大きいので人により感じ方は様々です。
子どもの味覚を受け入れよう
この話を聞いて、あぁーだから息子は食べられないんだ!と納得しました。ワガママじゃない、偏食でもしかたないんだ、と自分の料理や躾のせいではなかったんだと思い詰めていたものが取れたような気持ちでした。
そして、やっぱりこの子は発達障害なんだ……受け入れなくちゃいけない現実に打ちのめされました。
発達障害の子どものための書籍には「偏食には無理強いはしない」とあります。
この子たちは不安が強かったりイヤな思いが残りやすいため、(その子にとって)未知な食べ物やキライなものを食べさせられたらもう二度と食べない!と頑なに拒むようになります。
さらに勉強会での話を聞いて、こりゃームリだわ、ミックスジュースはあかんっ!とますます本人の意見を大事にするようになりました。
成長と経験で、徐々に食べられるようになる子もいるので、親は温かく見守ってあげてください。
うちも幼稚園に入りこの2年で、ずいぶん新しい味にもチャレンジするようになりました。
私は息子の食にイライラしたら「ミックスジュース〜」と呪文を唱えています。笑。
感覚のちがいは忘れがちなので。
さいごに
今回のお話はある一人の当事者のかたの感じ方なので、あくまでも参考に。
味覚過敏の方は食べるだけでこんなに苦痛を感じているのが驚きでした。
味覚って個人差が大きいですよね、親子、兄弟でも。
なので、その人を尊重するのが大事だなと思います。
---
お読みくださいましてありがとうございます。
↓ にほんブログ村に参加しています。よろしかったらclickお願いします。
---