秋はようちえんの行事がいっぱいです。
そんなときは給食はおやすみでお弁当になります。
偏食の息子は好きなものしか入っていない、お母さんのお弁当が大好き!
(美味しいから好き!とはちょっと違うってのがミソよねぇ〜。)
そして私がお弁当を作るため早起きすると、いつもはなかなか起きてこない息子もすぐに起きてしまいます。
この日の朝も。
キッチンで慌ただしくお弁当と朝食の支度をしている横へやってきました。
「おかーさん、おべんとー つくってるの?」
「そうだよー、はやくパジャマ着替えちゃおーね。」
毎回はやく起きるのに遊びはじめてしまい、着替えも朝食もぜんぜん進まないので準備がよけいに時間がかかります。
キッチンへトコトコと歩いてきて、背のびして作りかけのお弁当を覗くのも毎度のことです。
「ねぇー、おかーさん、
しょうが おべんとー ピカピカにしてきたら、うれしーい?」
うんうん、もちろーん!と返事もそこそこに、背中を押しもどしてリビングへ連れていき着替えを手伝います。
やっぱりこの日も時間ギリギリになってバスに駆け込みました。
ふぅー、、
私は安堵の息をひとつついて、手を振ってバスをお見送りします。
家にもどって残った家事をしていると、時計はどんどん進んですぐに帰ってくる時間になります。
朝おくりだした場所に立っていると、バスからジャンプで息子が降りてきました。
「おかーさん、おべんと めっちゃ うまかったー!!」
走りこんで抱きついてきました!
きゃぁ〜〜!嬉しい〜〜!
ほかのママさんたちの目も気にせず、親子でガッツリ抱き合います。なんの勝利?みたいな。笑。
さあ家に帰ると、力尽き果てたおれこむ息子。
最近は私も『魔の時間帯の30分』を意識して、ムリに片付けを強要しなくしました。毎日の運動会のれんしゅうで親がおもっているよりずっと疲れているようです。ここは甘やかして私が片付け。
↑ 帰宅するとヘトヘトで動けない。『魔の時間帯』には休むことを知りました!
手早くカバンからお弁当箱を取りだしてシンクへ持っていきました。パカッと開けると中身は空っぽになっていました。
「しょうー、お弁当ぜんぶ食べたね、偉かったね!」
この呼びかけに、リビングで背をむけて横になっていた息子の肩がピクッと動きました。
水道をジャーッとだしてお弁当箱を浸していると、息子がピタリと横にくっついてきました。
「おかーさん、おべんとー ピカピカなの うれしーい?
しょうねー、ぜーーんぶ たべちゃったんだよー!パクパクって。
おかーさん うれしーの?」
あまりに一生懸命なプレゼンで迫られて、シンクから横に押されてしまいました。笑。
「そーだよ、すっごく嬉しーよ!!」
返事をしてお尻でえいえいって押し返してやりました。笑。
完食すると"ピカピカ賞"といって先生に褒めてもらえるのですが、偏食の息子は年間で1,2回しかなれません、それにお腹も空いたまま帰ってくるのです……。
でもお弁当なら好きなものをぜーんぶ食べられます!
だから私は以前、息子に話したことがあります。
(発達障害の息子に"感じて"は通用しないので、気持ちを言葉で伝えています。)
「おかーさんねぇー、しょうがお弁当ぜーーんぶ食べてくれると すっごく嬉しー!!
うわぁー、ピカピカ賞 やったねー!って嬉しーんだよ。
またお弁当いっしょうめんけい作ろー!ってがんばろうって思うんだ。」
そのときは「ふぅん。」みたいな反応で、私はガッカリしたのですが、、。
実はしっかりこの子の心に刻まれていたみたいです。
↑ イメージです
お弁当って母の愛情のあらわれですよね。
可愛いキャラ弁とかじゃなくても、インスタ映えゼロの茶色いお弁当でも、冷凍食品を詰めたお弁当も、みーんな。
大げさじゃなくて、子どもが食べられるもの、好きなもの、食べやすいように、その前後の予定とか、いろんなこと考えて。
めんどくセー……とか内心おもいながらも買い出しして早起きして作って。
私が高校の頃、毎日お弁当を作ってくれた母にぜんぜん感謝してなくて文句ばっかり言ってました。
今ごろ気がつきました。
面倒だったろうなー、愛情だったんだなー、ありがとう!!って。
こんないい歳になって私がやっと気がついたことを、4歳の息子が分かってる
これってすごくないですか?
私はキャラ弁なんて作れないし、うちの子は食べられるものが限られるので数種類のおかずでいつも定番なんです。
それでも息子は「うまかったー!」って言ってくれるんです。
もう泣きそう。笑。
こういう、思わぬ『ごほうび』があるから、がんばっていけるんだと思います。
今月は、芋ほり、遠足、まだまだお弁当がつづきます!
今週末は、うんどうかい!
なんとか雨もってほしいな。
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