NHKあさイチの、シリーズ 発達障害 第2弾『発達障害の子育て悩み』の放送についての後半です。
短い放送時間の中にぎゅっと詰まった盛りだくさんの内容でしたね。
最後の子育てで大切にしていることは胸に刻んでおきたいなと思う言葉でした。
前半はこちら↓
診断をどう受け止めるか?夫婦間でのズレ
前半で「診断をうけたからといってそこで終わりではない。親も障害を受容するのに何年もかかることもある」といった内容がありました。
その診断をどう受け止めるかにも夫婦で温度差を感じることもあります。
母親の心情
・子どもの育てにくさが発達障害のためと分かり、ほっとする気持ち
→親のしつけのせいではない
・子どもの発達の遅れや不得意な部分のフォローに精魂尽くそうとする
父親の心情
・周りの子どもと大差ない、子どもなんてみんなこんな感じ
・障害でなく【個性】の範囲
・自分の子どもは障害者ではない
この夫婦間での認識のズレはよく聞く話です。一般的な家庭では父親は仕事にでて家族とすごす時間は母親に比べて少ないです。母親は子どもといる時間も長く、他人の子どもを見たり接したり担任の先生と話す機会も母親の方が多くなります。
よって母親は自分の子に対し"なにか違う?"と思い悩むことが増えるわけです。
そしてこの思いを夫が理解してくれないことにより、こういった考えが浮かびます。
この子を障害者にしたのは、私?
番組に出ていた女性が診断がついた後に考えたことです。
障害者のレッテルをはったのは私(母親)?
違和感を感じるのは私だけ、父親はどこが?普通でしょ、と言う。
病院にいく
検査を受ける
私(母親)が全部ひとりで決めて連れて行った
この子を障害者にしたのは、私……?
この考えも追い詰められた親が考えることです。
けっしてそうではないし、診断がついたことでこれから生きやすいよう対応していける、前向きな考えももちろん分かってはいるんです。でも、消えない思い……。
うちもまったく同じでした。夫はしまいには怒り始めました。この子は障害者じゃない!と。
家族に理解してもらえないと母親は孤独な育児に陥ります。
育てにくい子をどう育てるか、この子を自立させるためにどうすれば良いか、周りからの冷たい目に晒されても子ども守っていかなくてはならない。
母親は【障害】という言葉をリフレインさせて堂々巡りします。私が病院に行かなかったら……?障害者となって生きていける?
子どもは癇癪、不登園、偏食、感覚過敏、友だちに興味なし、、。
私もひとりでがんばっていましたが、育児ノイローゼ限界でした。そこまで追い詰められて、やっと夫が協力しはじめてくれました。
ひとりでは抱えきれない、家族の理解や支えは必要不可欠なのです。
発達障害児の子育てはグルグルまわっていくのです↓
子育てで大切にしていること
発達障害の娘さんが癇癪を起こして部屋の外に出ていったとき、お母さんは手書きのメッセージを置いていました。そこには
『ママは◯◯ちゃんが大好き。いつも味方だよ。落ち着いて戻ってきてくれるのを待っているよ』
と書かれていました。
番組の最後でこの女性が"子育てで大切にしていること"を語られました。
この言葉を最後にご紹介したいと思います。
失敗したりしんどくなったりする経験はいっぱいあるけれども、
「君は生きているだけですばらしい」
「生きているだけでいい」
という土台さえ作れていれば自己否定につながらない
多少周りの目は気になるけれど、私があの子にしてあげられることかなと思う。
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