発達障害(高機能自閉症)と診断された2013年生まれの息子との日々を綴っています。
つくづく私は子どもを育てていく器ではないなぁ〜と暑いなかで息子を叱った後に自己嫌悪。そんな私の息子は発達障害児……育児にさらに手がかかりイライラはつねに爆発しまくり!そんなダメな母親に躾られて息子は育っています。
今回はそのイライラをぶつけた躾が、意外にも息子に身について役立ったというお話です。
お茶をこぼした息子に、キレる寸前で思いついたのは……
2歳児のお世話に振り回されている頃でした。食事中に息子がお茶をこぼしてしまいました。その瞬間にブチっとキレる……でも"2歳の子に怒鳴りつけても理解できない、抑えろ、抑えろ!"とブレーキをかけました。
そこで怒鳴りつけずに私の怒りを鎮めるために、
"自分の失敗は自分で始末をつけろ"と思ったのです。
どう始末をつけるか教えて息子にやらせたのです。怒りの感情にふたをして、静かに低い声で、事務的に。
お茶をこぼす→ふきんを取ってくる→濡れたテーブルを拭く
もちろん最初から上手くできるわけありません。逆ギレして余計に片付けが増えることも多かったです。
後始末はじぶんでする
このお茶の一件から息子に後始末をさせるようになりました。全部やらせていては息子もイヤになってしまうし母の仕事が増えるばかりなので、私の中でルールを作りました。
■息子に後始末をさせるときのルール■
・明らかに息子が悪いとき
……食事中に遊んでこぼしたとき
……トイレトレーニング中に声かけしたのに行かずにお漏らしたとき
・私のイライラがピークに達しているとき
ルールなのに私のイライラ加減でってところがダメ母ぶりが露呈してる、苦笑。でもワンオペ育児で限界だったので実際はこれが一番多かったかも?(良い見本ではないのでマネしないでくださいね。)
そのかわり息子がわざとではなく失敗したときは「いいんだよ、一生懸命やったんだから。」と優しく声をかけて私が片付けるようにしました。絶対に怒らないよう堪えました。
テーブルの後始末をおぼえた息子は……
ある日息子が床を拭いていました。
トイレに行こうと誘ってもイヤ〜と拒否されて息子はお漏らししてしまいました。トイレトレーニングでは失敗の連続で毎日がイライラの絶頂でした。もう言葉もなく脱力していたときに、息子がふきんを取ってきて床を拭いていたのです!?
こぼした(お漏らしした)→拭くんだ!→ふきんを取ってこよう
と息子が自分で考えて行動したことに驚きました!!
今までテーブルにこぼしたときの後始末をやってきたので、お漏らしも彼なりにやってみたわけです。
このときは息子をたくさんたくさん褒めました。私は涙なみだでいっぱいになりながら。
……そして床を拭くときは雑巾だよ、というフォローも忘れずに。苦笑
失敗はある、それをどうリカバリーするかが大事
誰しも失敗することはあります。起こってしまった失敗は取り消せません。だからこそ、そのときにどうやってリカバリーすればいいのか手段を知っておくのはとても大事なことです。
とくに発達障害のある人は突発的なことに機転を利かせて対応するのは苦手です。
健常児ならば大人のしているところを見て覚えていく行為も、親が一つずつ教えていかないと身につかないこともあります。
さいごに
"自分の失敗は自分で始末をつけろ"
うちの場合はダメ母の鬱憤をはらすために始まったものですが、予想以上の良い結果が訪れました。
親がやってあげるほうが早いし楽なんです。でも自分でやらないと身につかない。
子どもは失敗してさらに学んでいくのですね。
今晩はふざけてお茶碗をはこんで夕ごはんがぜんぶ床に吹っ飛びました。もちろん自分で後始末……炊きたてご飯を「あっつ〜いっ!!」と言いながらかき集めました。
……ほんとうに学習できているのか?!母の自問は続きます。
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