この地域は年に1、2回、雪が積もることがあります。
子どもたちにはとびきり嬉しい日になります。
朝カーテンを開けると、真っ白な景色になっていました。
しょうは朝ごはんを食べる前から、
おそと いきたーい!とずっと騒いでいました。
散々粘られて、、も腰を上げない旦那……。
というわけで私がよいこらしょ!と行ってきました。
土曜は太陽も出てきて溶けていたし、すでに子どもたちが遊び尽くしてほとんどありませんでした。
少ない雪でお店屋さんごっこをして、おにぎり、パン、ピザ、パンケーキ、お寿司、などなど作りました。……形はぜんぶ丸め損ねた雪のかたまりです。笑。分厚い手袋をして雪玉を作るのは難しかったみたいです。
おかーはんの ぱん、あげるね、ちょっとまってて。
あ、おとーはんの ぱんけーき なかった!
いま ゆうびんきょくさんが とどけますよー。
しまじろう おやつ たべたい って いってるよ。
ごっこ遊びで出てくるのが全部生活に直結するものばかりなんです。この狭い世界の中で遊んでいるんだなぁと感じます。そして、私も。しょうと同じ世界の中で生きているんだなぁ、と。
白い世界
しょうと 二人
あと しまじろうと、たまに おとうさん
ごはん と ブロックと 車と
幼い子どもがいる母親はどうしても狭いせまい世界の中に篭りがちになります。
でもこうして親にべったりな時期も小学生低学年まででしょうか。子どもはすぐに自分の世界をどんどん広げていきます。
それでも、その真っ只中にいるときは終わりが見えない気がして孤独に感じてしまいます。
雪玉を作りながら、たまに顔をのぞかせる太陽にしょうは叫びます。
「たいよーさーーん、でてこないでー!
おみせやさん とけちゃうでしょ。」
白い息で、ほっぺを赤くして、かたまりらしきものをたくさん並べました。
楽しく遊んで、さむい さむーいと言いながら帰ってきました。
そして翌日。
また雪で覆われました。
今日は新雪を存分に楽しめるように8時半スタート!
そしてお父さんも一緒です。
前の晩に「おとーさんと ゆきで あそびたかった……」とうつむき加減で呟く姿に覚悟を決めたようです。
見慣れていた景色が一変し、ここはどこだっけ?と思うほどです。
積もった雪は1センチ程度ですが、まだほとんど踏まれていない雪の世界。
足跡をつけて遊びます。
私がブーツでぴょんぴょんぴょん
しょうは <トントントントン ひのの 2トン!>
雪だるまも作りました。身体をお父さんが、頭をお母さんが、夫婦共同作業です。
しょうは作るのには興味なし……。
記念撮影だけで満足らしいです。
昨日のごっこ遊びの雪は、溶けてうっすら形がわかる程度でした。
シュンとなる息子。
形あるものはやがて無くなる……
けれど雪はあまりにも短くて、息子の姿を見てちょっと切なくなりました。
あえて元気に声をかけました。
「今日は何つくろー?! 」
散々遊んで1時間!
もう身体は冷え切っています。日差しもなく雪のちらつきが増してきました。
切り上げて帰ろうと言っても、まだまだを繰り返すしょう。
お父さんは足早に帰途に着き、私は傘を差して歩きながら何度も後ろを振り返ります。
「……ゆきだるまさんと、もっと あそびたかった。」
涙をこぼしながら、後ろ髪引かれる小さな姿。
雪景色の中ににじいろの傘が傾いていきます。
それを必死に手で押さえて涙を拭こうとしています。
……じゃあ、いっしょに帰ろう。
雪だるまさんを我が家にご招待しました。
私の片手に抱え、特上席のベランダへ。
しょうにやっと笑顔が戻ってきました。
昼から時おり日差しが出ています。
雪だるまさんはおくつろぎモードで横になろうとしています。
居心地はいかがですかー?
明日の朝、しょうに「おはよう」と声をかけてくれないと、母はひと苦労増えるんですよ。
どうか ゆっくり していってくださいね。
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前回の記事では、お見苦しい姿を失礼しました。
しょげた気分を吹き飛ばしてくれるのも、子どもの笑顔です。
夫婦だけだったら今日も間違いなく家に篭っていました。
また姿が見えなくとも声なくとも応援してくださる方がいることも大きな力になっています。ブログを始めたから繋がったご縁に感謝しています。ありがとうございます。
また明日から幼稚園へ送り出しがんばります。
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