あさイチでの第5弾、発達障害についてです。MCが華丸大吉さんにかわってからは初めての特集でした。
シリーズ発達障害 子どもが「発達障害かも」と言われたら・・・|NHKあさイチ
今回は『グレーゾーン』について。
ハッキリしない、モヤモヤしたまま……
どうすれば良いか悩みが多く寄せられ、なんとメール・FAXが3000通以上!?
多岐にわたるため箇条書きでまとめてみました。
- 発達障害とは?
- グレーゾーンとは
- 専門医の意見
- どんな関わり方をしていけばいいのか?
- 相談先は?
- ハッキリした診断があったほうがいいのか?
- 診断があることのメリットは?
- 発達障害のグレーゾーンであることの本人への伝え方
- 心に留めておきたいこと
- さいごに
発達障害とは?
・友だちと遊ばずにひとりで過ごすことが多い(自閉症スペクトラム)
・授業中じっとしていられない(ADHD)
・「読み」「書き」「計算」が極端に苦手(学習障害)
このような特徴が特にあわられ本人に困り感がある、その他の要因をからめて診断がおります。
注意:
・特性のあらわれ方は個人差が大きくかなり差があります。
・上記以外の他にもさまざまな特性があります。
・複数の特性を持つ人もいます。
「発達障害の特性」と「子どもらしさ」との違いがわかりにくく見極めが難しいため、専門医でも診断がつかない場合もあります。
例えば"先生のお話をじっとして聞いていられない"などの悩みは、小さい子なんてそんなもんでしょ、と思われてしまう。
"発達障害の疑いがある"といった曖昧な結果を言われることもあります。
なかには「様子をみましょう」と言われ、何年も結論を先延ばしにされ……どっちつかずなままで悩み続ける人もいます。
グレーゾーンとは
番組ではグレーゾーンの定義をこのようにしていました。
グレーゾーン
判断が付きづらく専門医に「発達障害の可能性がある」とわれた人
発達障害は 数値や検査でこの基準になったら確定、とはなりません!!
さまざまな要因を総合的にみて診断がつきます。
そのため診断に必要な情報がないと「発達障害可能性がある、グレーゾーン」と言わざるをえなくなってしまいます。
医療機関での診察(一部の紹介です。医療機関や受診する年齢によっても異なります)
・問診
・学校での行動の様子
・聞き取り(小さいのころの様子や性格、家族構成)
・診察中の子どもの様子
・手遊びで同じことができるか
このような認知や理解などをチェック
グレーゾーンと言われた子どもを持つ親は悩みを抱えています。
・「このくらいできる」と思ったことができない。
・普通っぽいのに普通じゃないショック。
・ハッキリさせたくて受診したのに「様子を見ましょう」と言われて先送り。
・「診断がついたら"障害"といわれて可哀想」と父、祖父母にいわれ、診察を反対されてしまう。
・診断がついていないと通級や支援級に入れてもらえないと学校から言われた。
専門医の意見
⚫︎グレーゾーンの子って
「できる」or「できない 」の判断だけだと「できる」
……だけど他の子どもの2倍疲れる、3倍時間がかかる!?
↓
子どもは疲れ切ってしまう、嫌いになってしまう
⚫︎グレーゾーンの子の親たちは……
「できる」から同じ年代の子どもに追いつこう!
グレーゾーンを否定するためにがんばりすぎてしまう
↓
NG 子どもは疲れ切ってしまう、理解してもらえなくて苦しい
発達障害のある人たちの物の見方や感じ方は本質的には変わらない。
一般的な感じ方ではなく彼らに合わせて育てていけば、だんだんと困りごとが減っていく。
発達障害と知らずに子育てすると、出来ていることより一般的な年齢ごとに合わせた見方をしてしまう。
早いうちに知ったほうが手堅い子育てができる。
どんな関わり方をしていけばいいのか?
子どもが今、何ができているか→そこから半歩先、一歩先のことをできるようになるようにする。
子どもがやりたくなることを目標にする
相談先は?
就学前……最初に相談するのは 保健師さん
小学校から……教育委員会や学校に設置してある窓口
グレーゾーンでも支援を受けられるところもある。
ただし地域によって違うので役所に問い合わせたりママ友の情報を集めるのがよい。
ハッキリした診断があったほうがいいのか?
子どもにあった子育てができれば、ハッキリさせる必要はない。
子育てに足りないものがある、一緒に考えてくれる人がほしい、物が足りない、知識がほしい!
こう思うときに医療機関にかかる。診断を受ける
↓
資源が使える(医療機関や学校、福祉の支援が受けられる)
診断があることのメリットは?
・診断を受けると資源(支援)を手に入れるため
・周りの人に伝えやすくなる
・本人や家族が考え方を切り替えやすくなる
文部科学省からは"特別支援をうけるのに診断は必ずしも必要ではない"といわれている。
しかし、地域によっては受入れ体制により診断がある子から優先となってしまっているところもあるのが実情……。
発達障害のグレーゾーンであることの本人への伝え方
「〇〇は得意、XXは苦手だね。
こういう苦手なことはこんなお手伝いがあると楽になるね。」
と客観的にできること、苦手なことを把握させる。
この言い方なら幼いころから伝えていくことができる。
子どもが自分自身をみる見方と、親御さんの見方をだんだん擦り合わせていく。
段階的に進めていき、理解・受容できるころに、さりげなく伝える。
心に留めておきたいこと
子どもが成長すると、困った時に一番に相談するのは親ではない
子どもが自分で支援にたどり着くキーワードを持っておく
困った時にはこれを手掛かりに、自分で必要な知識を探せるように
悩んでいる人のなかには周りから「障害」を個性と言われるのが辛い。言うのは慎重に。
さいごに
グレーゾーンといわれると本人や親が苦しんでいるのに理解してもらえなかったり、支援を受けられず孤立して悩みを抱え込む人もいます。
診断がつく=障害者
というのを受容するのも相当の時間がかかります。
それが怖くて避けてとおりたいと願うのも親の気持ちのひとつでもあるでしょう。
診断は辛いのですが、グレーゾーンで苦しんできた人には「やっと分かってよかった、辛いけどスッキリした」と思う人もいらっしゃいます。
いちばん大事なことは、子どもがその子らしく成長していけること、です。
そこを忘れずに関わってあげてほしいなと思います。
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