雨上がりには虹が見えるよ ー自閉症のしょうとの歩みー

高機能自閉症の息子しょう(2013年生)との日々を綴ります。家でできる療育をしながら楽しく、ときに悩ましく毎日を過ごしています。

5さい。上手にお別れができました

3月。暖かくなり卒業式や学年を締めくくる月に、息子は誕生日を迎えます。

3月。別れのときでもあります。
習い事の先生が異動されることになりました。
息子は人見知りがはげしくてやっと慣れてきたところだったので残念でなりませんが。これからこうやって出会いと別れを超えていくんですよね。

「Kせんせいは、あしたで さいご だよー。」と息子に声をかけると、
「Kせんせいって だれーー?
あぁもう、これだからイヤになっちゃう……。それでも少しでも感謝を伝えたい、私が!
でも息子はまだひらがなが書けません。絵も描けません。
それでも、息子にできることで伝えたい。
前に描いたことがあるハートの絵なら、ほんの少しは気持ちが伝えられるかも?

息子に提案してみました。
「せんせいに『ありがとう』の え をかこうよー。はーと かいて?」
「えーー、なんで? なんで はーと かくの? やだー。」
『感謝の気持ちをあらわす』ことを息子はまだ知りません。母親のとつぜんの提案に納得できません……。
ブーブー文句をいうのをうまいこと言いくるめ、なんとか描いてくれました。

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最後の回、先生から挨拶がありました。
「みんなと やれて たのしかったです。(^-^)」
先生から写真つきのカードをもらってみんながワーワーと喜んでいるなか、息子は私に駆け寄り、カバンをガサゴソ探りました。
カード……
ボソッとつぶやいて見つけたものを手にすると、再び先生の前へ。

「Kせんせい、ありがとー。」
上目使いで先生の顔をみつめながら、両手で差し出した白い紙。
先生は驚いた顔をしながら受け取ってくれました。
名前を呼んでもそっぽ向いてしまう、可愛気のないあの子が、自分から歩み出たのです。

 

切りっぱなしの小さな二つ折りの画用紙には、いろんな色のハート。
母親しかわからない不思議な、ビーンズみたいな、個性豊かな形たち。
(わからないだろうから、母の補足つき)
お礼の文字は私が代筆を。

前日、さんざんブーたれていたのです。
「なんて いえばいいの?えーーわかんなーい!」
慣れないことには極端に否定から始まるので、カードを作ること渡すこと、ムリを承知で言ってみました。なんとかできたカードも私からお渡しするつもりでいました。
それが、ちゃんと覚えていたのです!

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↑ 先生へのカードではないですが、息子の描いた絵です。

上:自分の誕生日に描いたバースデーカードを母へプレゼント。下:息子オリジナルのハート


ちゃんとお礼を伝えられた
こんなに素晴らしい経験ができた

感動で涙が出そうでした。

 

 

5年。生まれてから経ちました。まだまだ手のかかる息子です。

この一年、おおきく成長しました。
だっこしてー と言うようになった。
苦手な給食もがんばってひとくち食べるようになった。
体の動きが活発になった。
おかあさん きらい!と文句を言うようになった。
大好きってチューしてくれるようになった。

愛おしく、悩ましく、大切な子です。


4歳をすぎてやっと抱っこをせがむようになったのに、もう重たくって持ち上げるのも必死です。
「いつまで抱っこするの〜? お母さんはもうできないよ〜。」と言いながら、もうしばらく、できるだけ長く続けたいと願うのでした。

 

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