雨上がりには虹が見えるよ ー軽度自閉っ子くんとの歩みー

発達障害 軽度の息子(小3)との日々を綴ります。こだわり特性など上手くやっていきたいな

夏の写生大会

発達障害高機能自閉症)と診断された2013年生まれの息子との日々を綴っています。 

暑い日が続き、夏真っ盛りですね。今回はしょうの代わりに私が日記をつづりたいと思います。

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夏休みになりました。
車を降りると、うだるような暑さと鳴き続けるセミの声が迫ってきて体が溶けてしまいそうです。
そんな中でも子どもは元気!
しょうはもう駆け出したくてうずうずしています。

裏手の駐車場から歩いていくと、田んぼには稲が青々と伸びています。根元には水が張ってあって、しょうはのぞき込もうと一歩前へ。驚いた虫やら小さなカエルがぴょんぴょん飛び始め、しょうもビックリ!よく見るとおたまじゃくしから変体したカエルがいっぱい泥にまぎれていました。こんな暑さのなかでも生き物は元気ですね。

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熱気で眩んでしまいそうななか、青い空にぐーんと伸びたシルバー色が光っています。
はしご車です。
恒例の消防車の写生大会にやってきました。今年でもう三回目の参加です。
この日は消防本部のいたるところに消防車や救急車が展示されていて、子どもたちは思い思いに写生をしています。
ポンプ車、レスキュー車、水難救助車、ワゴン車の指揮車、救急車、注目は30mまで伸びる大型のはしご車とブロアー車です。
ブロアー車は大型の扇風機がついており、強力な風を送りトンネル火災で内部の煙を吹き飛ばす、ちょっと珍しい車両です。普段は山間の消防署に配置されているので本物はなかなかお目見えしないレア物です。
……なんて知識を、息子といっしょに絵本を読んで私も覚えてしまいました。苦笑。男の子ママにはあるあるでしょうね。

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息子は暑さなんて何のその、車両をひとつずつ回っていきます。
「これ、はしごついてるねー。」
「ボタンいっぱいだよー。」
「赤いライト あそこだよ。」
「マフラー おおきい!!」
チェックは入念で、1コずつ私も見ないと叱られます。車両に貼ってある注意書きの黄色いステッカーも「なんてかいてあるの?」と内容を聞いて教えるまで離れません。
好きなんですよね〜、クルマ。

さすがにこの炎天下に屋外はつらいので、車庫が開かれその中でおおくの親子が絵を描いていました。東西に風が爽やかに抜けていきます。
子どもたちの絵は力作ぞろい。細部まで描きこまれ、迫力のある赤い車両が今にも走り出しそう!この構図、いいねー!と感心しきりです。

 

さて、うちの子。
絵よりも車両を見るのが目当てです。親は参加することに意義がある!と絵筆をを持たせるよう誘導します。どの車にする?と聞くと、あれー!!と指差しました、、バスを。笑。
隊員の方が移動に使われるのでしょうか?中型のマイクロバス。消防らしく赤色の車体に白地で◯◯消防とかかれていますが、どうみてもバス!笑。
今まで見たことがない、きっとその珍しさが息子のハートにキュンときたようです。

 

↑ お正月には各地で消防出初式があります。たくさんの車両や訓練を見れますよ!

 

息子は今年の4月までグルグルしか描けませんでした。
"物を見ながら絵を描く=写生"を初めて意識したら、動揺してしまい大きくてまっ白な画用紙の前でゴネはじめました。
「どうかけばいいのー?かけなーい、、。」
「おかーさん、かいてーっ!!」
私が描いては意味がない、しかしこのまま描かないと逆キレして癇癪で収拾つかなくなる、、う〜ん、写生ごときでこの困り感、息子はほんとうに扱いにくいのです。
悩んだ私は裏面に見本を、四角や丸を並べて色をつければそれっぽく見えてきます。
こんな風に描いてみる?と誘ってみました。
それでも「おかーさんといっしょにかく!」という主張は譲りません。仕方ないので、息子の手に上から私の手を添えて、車体の四角い線を描きました。
少しやってみれば不安が消えて調子がでてきました。

「自分でやってみる!」窓やタイヤも息子の思うまま、描いていきます。
バスの後ろにあったはしごも描きました。ビヨーンと伸びて猫のしっぽみたいです。あまりの可愛さに笑いをこらえるのに必死です、見つかったらとたんに怒りだして癇癪スタートですから。

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色を塗らない息子に、ちょっとしたアドバイス。裏の見本にクレヨンを横にもち紙の上をすーっと滑らせると幅広の線ができました。
「うわーっ!」
えんぴつ持ちしかしたことがないので、こんな太い線があらわれたのにワクワク!さっそく自分のバスを塗っていきます。楽しくてぜんぶ赤……。せっかく描いた窓やタイヤも真っ赤っか。

こうなるともう上から色を重ねるしか描けない……でもそれもオモシロイ!色を重ねてどんな色になるか、色が変化するのを楽しもう〜!と好きな色をどんどん塗らせました。
適当に描いているのかと思うと「あれも描くー!」とちゃんと助手席についていた消防マークもしっかり見ていていました。
窓はみどり、タイヤは青とみどり、ミラーはみずいろ、はしごは猫のしっぽ、息子が感じたまま描いた車は世界にひとつだけの車になりました。 

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↑ 猫のしっぽは薄いみどりでビヨーンと伸びています。笑

 

時間内に描き上げて提出することができました。
小学生の男の子に「タイヤ、みどりじゃん!」と言われたけれど、「うん!この子にはこう見えたんだよ。いいでしょ〜。」と私はにっこり。
入賞にはほど遠いかもしれないけれど、息子の感性が光る絵は私にとっては宝物。描き上げて晴れ晴れしい気持ちでした。

 

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