雨上がりには虹が見えるよ ー軽度自閉っ子くんとの歩みー

発達障害 軽度の息子(小3)との日々を綴ります。こだわり特性など上手くやっていきたいな

年少さんの目標は「ようちえんの準備・片付けを自分でする」後編

発達障害高機能自閉症)と診断された2013年生まれの息子との日々を綴っています。 

週末に帰省をしてのんびりしてきました。(^-^) そのため更新が遅くなってしまいました。汗。

 前回に引き続き「一年かけて目標(準備や片付け)を実行する」お話の後編です。

今回はどうやって進めていくか具体例を書いていきます。

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スモールステップで楽しく準備してみよう!

子どもができるように細かく段階を踏んで、少しずつできるようにします。
うちは2歳から始めて、週2回ペースで1年かけてできるようになりました。(覚えるのはもう少し早かったですが、習慣になったというレベルに1年くらいでしょうか。)

<レベル1>ママが準備するのを見せる

→「物」と「物の名前」を覚える

「ハンカチとー、タオルとー、コップ!」
1コずつ物の名前を声に出して、手に取って子どもに見せながらカバンに入れる。慣れてきたら何をどこに仕舞うかもお話しながら覚えましょう。
(コップは大きいファスナーのところ、カードはカバンのポケットに、みたいに。)

<レベル2>クイズで正解、大喜び作戦

→準備する物をおぼえているか確認

 「持っていく物はなんでしょ〜か? ……ヒントはお茶を飲むときに使うよ〜。」
子どもが答えられたら、当たり〜!!と褒める。分からないときはヒントを出して答えられるように。

<レベル3>どこに物があるか覚える

→ママと一緒にしまってある場所へ取りに行きます。

「おててをつないでママを連れてって〜。」みたいに言うと俄然やる気になります。笑。
場所を固定することで、覚えてしまえばすぐに自分でも取りに行けるようになります。

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<レベル4>取りに行くのはママと競争で!

→レベル3で覚えたら競争して取りに行きます。

分からなかったらヒントを出したり、わざとママがとぼけて間違えると楽しくできます。

ここまでくれば自分で準備できるようになったも同然!

 

自分で準備をやってみよう

 準備の仕方を教えます。

a. 使うものを引き出しから出す。(ハンカチ、タオル、ナフキン、給食セット)
b. キッチンからコップ・スプーンなどをもらう
c. カバンにしまう

レベル4までできていれば、ほとんど自分でできるはず。
分からなくなりそうだったり動きが止まっていそうなら、さりげなく「あ〜幼稚園のコップ、お母さんのところにあるなぁ〜。」なんてひとり言を呟いたり、ヒントを出して子どもが"自分でできた"という達成感を感じます。

 

焦りは禁物。気分の乗ったときから始める

まだ幼い子どもは気分のムラで、遊びに夢中になったり疲れて寝てしまうなどやらないことも多いです。
あまりに徹底してしまうと<イヤな気持ち>ばかりになってしまうので、園児のうちはやれたらスゴイ!くらいに思っておいた方が母親の気分的にも楽です。

うちは2歳から1年かけて続けていたので、入園から2ヶ月目には自分で準備できるようになっていました。(もちろん気分の乗ったときだけです。)
帰宅後の片付けも教えたので、これも習慣づいています。

ただし帰宅後は気分のムラの上下が大きく、手洗い・片付けに40分以上ダラダラ……ってことも今でもしょっちゅうです。

 

準備と片付けは一生つづくもの、幼いうちの習慣づけが大事

生活していくには準備や片付けは必要になることです。

今後小学校に上がればたくさんの科目の準備、帰宅後の片付けもあります。習慣付いていれば、数が増えるだけでそれほど苦にならずにできるはず。

 

 発達障害の中でも自閉症では、特性として見通しが立つ行動の方が安心できるので、毎日同じリズムで行うことは心の安定にもつながります。
反対にADHDは単調なことに飽きてしまうので、習慣づけるには工夫が必要かもしれません。

  

小見出しには「幼いうちの習慣づけが大事」と書きましたが、園児のうちにできないから大人になってもできないわけではありません!!
その子の性格、その時点での成長や興味、そこを無理させ過ぎず、母親がおおらかな気持ちで続けるのが良いと思います。

 

最後に

子どもは親が思う以上にできることも多いんです!
なので、楽しみながら無理せず、徐々に挑戦してみるとできることが広がりますね。

大人からすれば"やって当たり前""こんなカンタンな事"と思ってしまいがちですが、長期戦、手間も時間もかかるもの、と叱りたくなる気持ちを冷静に保つ忍耐も必要です。

親は期待し過ぎないこと、徹底しないこと、ゆる〜く楽しみながらの姿勢でそれをストレスになるほど溜めこまないのも大事かなと思います。

 

教えなくてもどんどん吸収していく健常児の子に比べて、発達障害の子どもは手をかけてゆっくり身につけていくので、親が大きな目標・見通しをもって育てるのが大事だと思っています。
これを意識するかどうかで一年の成長は大きく変わるのではないか、良い成長に向かってほしい、そんな思いをもちつつ、一年という長い目でのんびりゆっくりやっていこう!と考えています。

 

うちの今年の目標は……

・自分で朝の洗顔、ハミガキをやる
・脱いだ服をたたむ
・おべんきょう(ちゃれんじすてっぷ:ベネッセ)をやる時間を設ける

……どれも今まで放置でした。恥。そろそろ習慣をつけないとマズいですね。
どこかで宣言しないと続かないんです、ワタシ。

気長にがんばります!

 

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