雨上がりには虹が見えるよ ー軽度自閉っ子くんとの歩みー

発達障害 軽度の息子(小3)との日々を綴ります。こだわり特性など上手くやっていきたいな

言葉が出るようになったら、次は「しゃべることのルール」を身につけよう 【診察】

発達障害高機能自閉症)と診断された2013年生まれの息子との日々を綴っています。

発達障害について知ったことや、息子の困った、可愛らしい姿など日々の出来事など。お金をかけずに楽しく療育を目指しています。

 

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タイトルは以前の診察で主治医に言われたことです。

言葉が出るのが遅かった息子がようやくお話も様になってきて、親としてはホッとした後、次に出てきた心配事は……。

「しゃべるルール」って? 何を教えたらいいの?

言葉が出るようになった後に、親が子どもに何を教えていくのか?のお話です。

 

 

お話できるようになった息子の次の課題は… 

息子は家にいる間ずっと独り言を言うか歌を歌っていて、あまりにも止まらないので"この子、大丈夫かしら……?"と心配になってきました。
(幼稚園の先生によると、園ではお歌の時間しか歌ってないと聞いていました。)

主治医からのアドバイスはこうでした。

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話せるようになって楽しくてしかたない時期なんだろう。
迷惑をかけていなければ問題ない。

話せるようになったら、次は「しゃべることのルール」を身につけよう。

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「しゃべることのルール」って何だろう?

当たり前のことなんですが、下記のような点です。

◼︎話す時の声の 大きい/小さい

・そのときの状況に応じて変える
(図書館や夜間は静かにする、体育のときは大きな声を出す、など)


◼︎話しの内容

・容姿や体型について(相手が気に触ることを)言わない、など
・言って良いこと、良くないことを判断する
・場所や相手をわきまえて話す

 

私たちは何気なく会話していますが、話す時には周囲の情報をもとに様々な判断をしています。
例えば、図書館で話すときは小声にする、とか、病気を患っている方には病気に関する話題を避けたりします。

子どもたちはこのような様々な状況に遭遇したときに、周囲の人たちの対応を見て(教わらなくても)学んだり、自分の言動に対しての反応を感じ取って良し悪しを判断したりします。
自らその場に合った立ち振る舞いをまなび、経験値を重ねていきます

 

例えますと、お葬式に参列しているときに、子どもが大人しくしていたり小さな声で話したりしますよね。
ある程度の年齢になった子どもは、お葬式という普段と違う場の空気(大人がみんな黒い服を着ている、みんな悲しそうだったり泣いている、なんだか変だな〜というの)を子どもながらに感じてそれに合わせようとするのです。

 

日常生活ではもっと細やかな空気を感じ取る必要があります。

・相手の年齢や立場によって敬語で話す

・会話中に相手が時計を気にするので早めに話を切り上げる

・一方的に話し続けていて相手が興味がなさそうだと気がつき、話題を変える

こういったことを察知して対応するスキルがないと社会の中で浮いた存在になってしまいます。

 

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次は、言葉に関係する社会性を育てる

「空気を読む」ことが苦手な発達障害の人は、誰かから教わらないと気がつくことができず、経験値が上がらないまま成長していきます。
そのため社会に出てから自分の感じたものをストレートに言葉に出してしまい"空気が読めない""常識がない"などど不適合者とされてしまうこともあります。


次は、言葉に関係する社会性を育てる。

これが目標です。
自分で身につけていくのが難しいので、親がひとつひとつ教えていく必要があるのです。

・先生には敬語を使います
・バカ、死ね、などは悪い言葉で、人に向かって言いません
・太った人に太っていると言いません
・式典などでは静かにし、話すときは小声にします

ひとつひとつ 、根気よく何度もその状況ごとに教えていくのです。

 

これがなかなかの労力を伴うらしく、健常者の親からすると「え? こんなことも分からないの?!」と呆れることも。

 

実際うちでもルールを教え始めましたがイライラの連続です。知ったことを何度も確認したがるので、

「おへんじは、はい!っていって、てを あげるの?」

とゆうに100回以上は聞かれています。知っているくせに聞いて"知っている答え"が返ってくるのを待っているのです。

本当にうんざりですが忍耐です。

でもこれも何故お母さんがイライラしているか?は理解できないんです……それも今後教えていく必要があります。

・知っていることを何度も質問しません

って。書くだけでイライラします、本当に。苦笑。

 

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最後に。「社会性」を育てるには親以外の声も大事

今の時代、躾に関わるのはほとんど親によるものになりつつあります。お行儀やマナーの悪い子に親身に説教してくれる他人はそうそういません。

しかし親が子どもと一緒にいる時間は成長とともに短くなる一方です。

また親とは違う視点・価値観・物事の捉え方なども、子どもは吸収していく必要があります。

 

できれば、親以外にも理解ある先生や友人・地域の方々にも協力してもらえると、親の言葉に耳を傾けない反抗期などにも気づきを与えてもらえます。


子どもが社会に出たときに困った人にならないように「しゃべることのルール」について周囲にも協力を得ながら教えていきたいものです。

 

「社会性」なんて言われたら、急に大人びたように感じてしまいました。

来月4歳を迎える息子なんですけれど。

大事なことですね。

 


一歩ずつ、いきたいと思います。

 

 

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