雨上がりには虹が見えるよ ー自閉症のしょうとの歩みー

高機能自閉症の息子しょう(2013年生)との日々を綴ります。家でできる療育をしながら楽しく、ときに悩ましく毎日を過ごしています。

小学校の先生が考える「入学前までにできるとよいこと」

いよいよ年度末も近くなり、来春に小学校入学を控えるお子さんをお持ちの方はこれから準備に忙しくなったり、新しい環境に馴染めるか考え始める頃ではないでしょうか。

今回は以前聞いた現役の公立小学校の教頭先生のお話を紹介したいと思います。

 

 

親の心構え 

親としては
・ひらがなは書けるようになっておいたほうが良い?
・数字が読める? 足し算引き算ができたほうが良い?
・偏食がひどくて給食が心配
など心配が尽きないかと思います。


しかし先生に伺ったところ、まずは「自分のことができる」ことを身につけておくのが望ましいそうです。
「学校は勉強するところ。ひらがなや数字はこれから学んでいくこと」で勉強の時間はしっかりあるので心配ご無用とのことでした。

それよりもっと大事なのが生活の基礎です。

新一年生が勉強する環境や生活習慣に慣れるまで、1学期の間を使ってしまうそうです。


なぜならこれまで園での生活は「遊びが中心」、それが4月からは45分もの授業を椅子に座ってじっとしているのは子どもにとってはなかなか難しいことです

時間内に給食を食べられる、トイレを済ませる、返事ができる、座って静かに話を聞く、そういった基本ができ落ち着いてくるのに1学期の多くの時間が必要なのです。

学校での生活に早く慣れることができるようにするためにも、身辺自立は大切なことです。


小学校の先生は「勉強を教える先生」であり、園の先生のような「お世話をしてくれる(お母さんのような)先生」ではありません。またクラスの受け持ち人数も多いので、一人ひとりをきめ細やかに見るのも難しいのが実情です。
親は子どもが「自分でできる」ことを身につけさせておくと、子どもが困らずに学校生活に馴染んでいくことができるのです。

 

 

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「入学前までにできるとよいこと」(理想)

1. 自分の名前が分かる  
2. 名前を呼ばれたら「はい」と言える  
3. 自分で身支度ができる  
4. ごはんが一人で食べられる  
5. トイレに行って、用を足せる  
6. 自宅から歩いて学校に通える  

 

1. 自分の名前が分かる
2. 名前を呼ばれたら「はい」と言える


これから学校生活を送るのに、
・自分のことを呼ばれていると認識できる
・呼ばれて返事をするという意思表示できる

というコミュニケーションの第一歩です
人見知り、おとなしい子もいますので、強制する必要はないですが徐々に慣れてできると良いですね。

 


3. 自分で身支度ができる
4. 一人で食べられる
5. トイレができる

これまでは保護者の方や園の先生に身支度をお手伝いしてもらえましたが、小学校ではそうはいきません。先生は勉強を教えてくれる人で、身の回りのお世話をしてくれる人ではありません。

自分のことを 自分でできる

当たり前のことですが、身辺自立は社会で生活するために最初に必要なことです
親がまず子どもに身につけさせる生活の基本です。
園生活までは親がお手伝いしていて、はい明日から一人でやりましょう!とはできません。日頃から子どもに「自分でやる」ことを心がける必要があります。

 

しかし、まだまだ新一年生は幼い子どもです。全部ができない子、甘えっ子もいます。先生も新一年生の1学期は全員を席に座らせるので過ぎてしまいますよ、なんておっしゃっていました。できなくて叱られたり見放されるわけではないですが、できるように!を目指していきたいものです。

  

6. 自宅から歩いて学校に通える

歩いて通える体力をつけよう

園の通園では自転車や車での保護者の送迎やバス通園しているお子さんも多いです。
それが小学校なると、30分以上の距離を徒歩通学する子もいます。しかも大きなランドセルを背負って、後ろから見るとランドセルが歩いているみたいな小柄な子もいます。
ランドセルだけで1kg以上、この中に教科書、筆記用具、上履き、給食セット、お道具などなど……の重さが増えます。これを背負って歩ける体力が必要です


実際に通学路を歩いてみよう

通学路はどんな道を通るか、どんな危険箇所があるか、子どもが寄り道しそうな場所はないか、保護者も一緒に歩いて確認しましょう。はじめての経験に不安を感じやすい発達障害の子どもは何度も通って慣れておくと良いでしょう。道中に子どもの好きなポイントを見つけて、楽しみながら歩けるといいですね。
(うちなら車が好きなので、プリウス止まっているねとか、コンビニのトラックとか、標識を見ながら歩きます。)


途中で座り込んだり泣き出したりする子もいます。親には甘えてわがまま言いますが、先生の姿を見るとしゃんとして歩き出せる子もいます。どうしても通うのが難しい場合は先生に相談してみると良いでしょう。先生も出迎えをしてくださったりする場合もあるそうです。(必ずしも出迎えをしてくれるわけではないですが、通園しやすい方法を一緒に考えてくださいます。)

 

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上記の項目は「できるとよいこと」であり、できるように強制するものではありません。

できるとよいこと = 子ども自身が困らない

ということです。慣れない環境で困りごとがあると、誰に聞けばよいか、どうすればよいか、わからないことだらけです。
困るのは、子ども本人
そういうことが少しでも減り子どもが楽しく過ごせるよう、親も日頃からこれらを意識しておくとよいですね。

 

そして困った時には「誰に」「何を」「聞く」ができると大変心強いです。
しかしまだ新一年生の子どもが、慣れない場所で周囲を見廻し知らない人(それが先生であっても)に聞くのは至難の技です。
人見知り、不安が強い、緊張で声が出ない、そういったお子さんの場合は特に「誰のところに行けばよいか?」を前々から教えておくと良いでしょう
お子さんに不安な面がある場合は事前に学校に相談し、子どもが頼ったときに先生方にもご対応をお願いしておくとお子さんも安心できるでしょう。

 

 

学校で楽しく過ごすことができるよう、先生も配慮してくださいます。
担任、特別支援コーディネーター、スクールカウンセラー、様々な先生方が相談に乗ってくださいます。
お子さんが困っているようであれば伝えて、お話を伺うことができます。

 

 

春から新入学にむけて、今からできることです。
お子さんの笑顔がいっそう輝きますように!

 

 

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