雨上がりには虹が見えるよ ー軽度自閉っ子くんとの歩みー

発達障害 軽度の息子(小3)との日々を綴ります。こだわり特性など上手くやっていきたいな

無料公開された『えんとつ町のプペル』絵本にはなかった最後のメッセージを見てほしい

メディアにも多く取り上げられ、ご存知の方も多いでしょう。

元?芸人 キングコング、絵本作家の西野 亮廣さんの『えんとつ町のプペル』。


大人気で売れているなか発売後3ヶ月で、なんとネットで無料公開されました!驚!

まぁ本当にやる事がぶっ飛んでいる方ですね。

 

えんとつ町のプペル

えんとつ町のプペル

 

 

それはさておき、私もTVで見て美しい絵に魅了され読んでみたかったのです。

絵本なので内容が良かったら息子の読み聞かせにもいいかなと。視覚優位な子がどんな反応をするのかにも興味があります。

 


今回は<ネットで読んだ私の感想>を挙げてみたいと思います。
そして最後のメッセージが胸に残るものでしたので紹介したいと思います。
ここにたどり着くまでの言葉を。
信じぬくんだ。たとえひとりになっても。

 

 

ーー目次ーー

 ◼︎ あらすじ

  ・ざっくりとまとめてみました。

  ・最後のネタバレはありませんが純粋に楽しみたい方は飛ばしてください。

 ◼︎ 感想

  ・絵の圧倒的な存在感と、ストーリーの展開を。

 ◼︎ 狙いがすごい

  ・西野さんの見通し、おそるべし。

 ◼︎ 「信じぬくんだ。たとえ一人になっても。」へ続くメッセージ

  ・実は絵本には載せられなかったメッセージがある!?

  ・ここを是非読んでほしい!

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◼︎あらすじ(簡潔に)

 

周りを崖で囲まれたえんとつ町はえんとつだらけ、煙が覆い被さり誰も空や星を見たことがありません。
そんな町のゴミ捨て場で、ハロウィンの日にゴミ人間が生まれます。


ゴミ人間は悪臭や見た目から周りの人たちに嫌われていましたが、ある日えんとつ掃除屋のルビッチ少年と出会います。
名前のなかったゴミ人間は彼にハロウィン・プペルという名前をつけてもらい、二人は友達になりました。


しかしルビッチはプペルと遊んでいたので友だちにいじめられてしまい、会うのを拒んだのでした。

 

ある夜、ゴミ人間のプペルがルビッチの前に現れました。しばらく会わない間にすっかり変わり果てた姿で。彼は言うのです。
そして……

 

 

◼︎感想


絵の美しさが際立ちます。
最初に絵が圧倒的に入ってくるので、文章が遅れて脳にやってくる感じが私はしました。*1
そういう意味でも今までの「絵本」の枠を大きく超えているように思います。
(*1 これはネットで読んだため、絵と文章が同時に表示できないのでこのように感じました。開いて見る絵本で読めば違った印象になるかもしれません。)

 


やさしい文章で書かれていますが、奥が深い内容でした。
偏見、いじめ、友情、夢、愛などこれらを織り交ぜて、貫く信念。


あらすじでは触れていませんが、もっと伏線を張りめぐらして起承転結を大きく膨らませています。
ラストまでしっかり書ききってあり読み終えた満足感が得られると思います。
……私個人としては余韻が残るくらいの方が好みで、全力で出し切られると想像の歓びを持っていかれた気もしますが。今はこれくらいハッキリしてる方が皆さん納得できるのでしょうね。


小学校高学年くらいなれば理解できるストーリーではないでしょうか。

読書感想文にもピッタリだと思います!でも漢字にルビがないのは残念です。子どもにも優しく読めるようにしてもらいたかったです。

 

これは¥2000出しても手元に置いても良い本だな、と思いました。というかネットではこの世界観が堪能しきれない、絵本だからこそできると思います。本好きならなおさら!ネットで見てAmazon楽天でも購入する人続出、人気No. 1になるのも納得です。

 

 

◼︎狙いがすごい

 

西野さんって私はあまり詳しく知らないのですがぶっ飛んでいるだけでなく賢い方なんでしょうね。
絵本無料公開も先の先まで見通しを立てての公開です。

 

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せっかく生んだ作品も、お客さんの手に届かないと、生まれたことにはなりません。10万部《売れる》ことよりも、1000万人が《知っている》ことの方が、はるかに価値があると僕は考えます。


西野亮廣さん 「あとがき」より引用)
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このように書かれていますが「知っている分母が大きくなるほど売れる部数も増える」とも別のところで仰っていました。
価値のないもの知らないものに人はお金を使いません。知ったからこそ「欲しい」と思うわけです。
もちろんそれには中身が伴わなくては成功しません。それだけの自信があった訳です。

全てを見通した上で、あえての無料公開。おそるべし。

 

 

しかし、クリエイターの仕事を奪う!ような意見も多く出ているようで、やはりこの無料公開も炎上しているのでしょう。


絵本の内容の価値と無料公開の是非とは別次元のことなので、これから読まれる方は純粋に内容だけをみてほしいなと思います。

 

 


◼︎「信じぬくんだ。たとえ一人になっても。」へ続くメッセージ

 

西野さんのあとがきの最後に、絵本には載せられなかった言葉が書かれています。

私には絵本と同様のインパクトがありました。
この言葉、発達障害のある子どもや親にも見てほしいと思ったのです。

 

西野さんはこのように表現されています。
えんとつ町は、夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる、現代社会の風刺。

 


私にはこんな風に受け取れました。

 

これは発達障害の方にも当てはまることです。
彼らはこの社会の枠に押し込まれて生きています。
彼らの中には独自の世界観を持つ人もいます。
私たち大多数によって作られた常識の範囲を逸脱しているから、理解不能とされ疎外されてきた人たちがいます。


そんなことに負けないで欲しい。
周りに流されず、自分を信じてほしい。
笑われようが、馬鹿にされようが、自分が信じたものを貫いていけ。

 

 

 


載せられなかった言葉の一部です。

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お前がその目で見たものが真実だ。

 

 


西野亮廣さん「あとがき」より引用)
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載せられなかった言葉の全文は、

絵本を読み終えた後で「あとがき」を見てみてくださいね。

 ↓

spotlight-media.jp

 

 

 

 

 

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