雨上がりには虹が見えるよ ー自閉症のしょうとの歩みー

高機能自閉症の息子しょう(2013年生)との日々を綴ります。家でできる療育をしながら楽しく、ときに悩ましく毎日を過ごしています。

秋の夜空に

ある夜、しょうが、あー!と叫んで空を指差しました。

見上げると月でした。

いつの間にか、ほんの少しひんやりした宵に、天高く、半月が佇んでいました。

 

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そうか、お月見の季節になってきたんだね。

どんな形?と聞くと「半分」と答えました。

二人で両方のおててで半月を作ってみました。

これからだんだん膨らんできて、まんまるになるよ、と両手を半円からまんまるお月様に変化させてみました。

なんで?なんで?

最近なんでも「なんで?」と聞きたがる息子。でも私はたいてい上手いこと説明できません。

息子のまあるくしたおててを月へ向けて、手の中から覗いて見ました。

お月様がまんまるになったら、お月見しよう。

お月様を見ながら、お団子を食べるんだよ。

驚き嬉しそうな目になる息子。きっと彼が思い浮かべたのは、三色団子。おやつで食べたあれだと思っているでしょう。

 

 

あれから数日。

ふと気がつくと、空を見上げます。しょうはお月様を探します。

見るたび、ちょっとずつ月の形が変化しています。

これより以前にも息子と月を眺めたことがありました。見るたびに形が違うので、形が変わることを息子は分かっているようです。

今夜は霞んだ月でした。

雲がかかることも、なんで? また質問になりました。抱っこされた息子はお月様に手を伸ばします。眺めていると雲がきれて月が顔を出しました。

月の澄んだ光がしょうを照らし、笑みが浮かびました。

 

しばらくすると、息子は遠くを見渡しながら、お父さんのかいしゃ、どこ?と聞いてきました。

あっちの方だよ、と教えると、手を口元に持っていって、

ねんねしたらーかえってきてねー!

おつきさまもーかえってねー。バイバーイ。

と叫びました。息子が寝たあとで仕事から帰ってくる父へ届いたでしょうか。

 

毎晩お月様を探します。

満月を眺めて、この子はどんなことを想うのでしょう。